2017年と2018年

あけましておめでとうございます。 昨年はなんだかんだ記事を投稿していたため、このブログに来てくださる方も多くいらっしゃいました。 嬉しい限りです。 この調子で頑張りたいと思います。

さて、まずは振り返りから。 2017年は激動の一年でした。 前半ではトランプさんが就任し、ポケモンGOで待望の金銀世代が追加され、フィギュアスケート浅田真央さんが引退され、ポケモンGOで人が集まって戦うレイドバトルが実装されましたね。 テロ事件もたくさんあり、胸が張り裂けるような思いになりました。 後半ではポケモンGOで伝説のポケモンが登場し、ミサイルが北朝鮮から多く放たれ、仮想通貨の話題で盛り上がり、ポケモンGOでルビーサファイア世代のポケモンが登場しました。ポケモンウルトラサン・ウルトラムーンが登場したのも2017年ですね。

個人的に昨年続けたのは何かと思い浮かべるとTwitterが出てきますね。 やってることが変わらないとお叱りを受けるかもしれませんが、生活の一部どころか生活の大部分を占めているので仕方ないと思っちゃったりしています。 また、年末の一言には多くの方が参加してくださり、とてもうれしかったです。 一言を考えるのが楽しかったので、また来年もぜひ参加してください。

一昨年と同じではいけないので変わったことを考えると、Twitterで駄洒落を言わなくなってしまいました。 頭が固くなったのか、はたまた言葉のレパートリーが減ってしまったのか。 本を読んで語彙力を増やさなければいけませんね。

昨年読んだ本の中で個人的な大賞を決めるならば、りゅうおうのおしごと!が 相応しいものになります。 加藤一二三九段や藤井聡太四段といった将棋の話題にも事欠かさなかった昨年、特に藤井四段の連勝記録が続いていた頃に発表されたアニメ化決定報道は話題を掻っ攫ったのではないでしょうか。 りゅうおうのおしごと!はあまり将棋を知らなくても楽しめたので、アニメで興味を持った方は見てください。 各種電子書籍販売サイトでも売られています。

電子書籍に興味を持った2013年、MacBook AirKindle Paperwhiteなどの多くの電子機器を買ったのですがその買い替えスパンが来たようで、昨年はKindle OasisGoogle Home miniを買うなどしました。 特にGoogle Home miniの影響は大きく、とりあえず家に帰ったら音楽をかけてと呼びかけるようになってしまいました。 ぼくの趣向に合わせてくれているのか90~00年代の曲を流してくれることが多く、いつも懐かしい気持ちに浸っています。 そのうちタイムスリップしてしまうのではないかと危惧しているので、そろそろ欅坂46の曲などを聞いて現世に戻ってこようと思います。

欅坂46といえば、大晦日紅白歌合戦で倒れたメンバーがいたそうですね。 やらなければいけないものがあったためぼくはリアルタイムで視聴することは叶いませんでしたが、言葉には言い表せないほど素晴らしいパフォーマンスだったそうなので、今から楽しみです。 また、倒れたメンバーも今は復活しているようで安心しました。

疲労で倒れはしませんでしたが、今年は病院にいくような出来事が多かったです。 小指をぶつけて3日経っても腫れがおさまらなかったときには他のことが手につかないほど心配していました。 病院で検査したところ骨に異常はなかったので良かったです。 また、唾石の存在を知ったのも昨年です。 顎の横あたりの腫れがおさまらなかったので耳鼻咽頭科に行ったところ、風邪などではなく唾石だという正解を知らされたのでひっくり返りそうになりました。 幸いにも手術しなくても大丈夫そうだったのでこのままいこうと思います。

身体の健康の心配をしなくちゃいけないほど年を取ってしまったことに悲しさを覚えますが、そんなことで止まっているわけにはいかないので頑張ります。 頑張っていくには今年の目標を決めないといけないですね。 昨年の目標は一体何だったのでしょうか。 忘れてしまっているので目標とは何だったのか状態なんですが。 昨年の記事を見てみましょう。

今年の目標は、ずばり「メリハリをつける」です。

2016年と2017年 - sytkm's

メリハリという点だけに焦点を絞ると、40%ほどはできたのではないかと思っています。 ぐだぐだしてしまった時期も確かにあったのですが、一年を通してやるときはきちんとやるという感覚は身についていたので悪い時期が長く続いたわけではないようです。 もっとすごい人が身の回りにいるので井の中の蛙になっているものの、最低限はできました。

思えば、目標が地面に打たれていく杭のように低くなったとはいえ達成できたのは初めてかもしれません。 これは素晴らしいことです。 お祝いにお酒でも飲みたいところですが、全てが台無しになってしまいそうなのでやめておきます。

さて、今年の目標ですが、「挑戦し、慣れ、我がものにする」にでもしましょうか。 来年はTwitterも10年目に入りますしサッカーのワールドカップだってあります。 身の回りの環境も大きく変わる(予定)なので新しいことが目白押しです。 したがって、まずは挑戦する。 挑戦のあとは失敗だってあります。 もちろんうまくいくことだってあります。 何にせよ、挑戦を後悔せずに、すこしずつ自分のものにしていければいいと思っています。

自己啓発本みたいになってしまいました。 普段にこういう言葉を積み重ねていると馬鹿にされがちですが、新年に一度くらいはお目こぼししてくれそうなので書捨て、じゃなかった書き置いておきましょう。

今年も変わらず、そしてやるときはとことん頑張っていきたいと思います。 皆様に迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします。 本年も長々と書き連ねてきましたが、ここまでありがとうございました。 皆様に良い一年が訪れますように祈っています。 それではどうぞよしなに。

動物のスマートフォンゲーム

よろしくお願いします。

動物がメインのスマートフォンゲームが話題になっていますよね。 AppStoreのランキング1位を獲得するなど破竹の勢いです。 ぼくも最近そんな動物のゲームにはまっているのでそのゲームの紹介をば。 Rodeo Stampedeというゲームです。

Rodeo Stampede: Sky Zoo Safari

Rodeo Stampede: Sky Zoo Safari

  • Featherweight Games Pty Limited
  • ゲーム
  • 無料

どうぶつタワーバトルでもどうぶつの森 ポケットキャンプでもないことはここに注記しておきます。

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制作過程のススメ

よろしくお願いします。

本エントリはドット絵アドベントカレンダー 10日目の記事となっています。

adventar.org

10日目ということはアドベントカレンダーも折り返しが目の前に迫ってきているようです。 それと同時に1年も終わりが近づいてきていますね。 時の流れは残酷なまでに早いです。

記事が毎日上がっているので、ぼくも逐一チェックしているのですが、このアドベントカレンダーの参加者の皆さんは真面目な方が多いようで、どの記事もとてもボリュームがある内容となっています。 もうちょっと軽いものだと思っていました。 うかうかしていられないなと思いつつ、気がつくと9日の午後9時。 内容を変えようか少し迷っていましたが、初志貫徹の名のもと、本エントリでは「制作過程のススメ」と題しまして、ドット絵の制作過程を作成/公開することのメリット/デメリットと制作過程gifの作り方について軽い話を進めていこうと思います。

制作過程のメリット/デメリット

まず、制作過程動画を公開するといいことがあるのかですが、ぼくを含め初心者側の意見として、すごいドット絵を作る人がどのように作るかは非常に気になるものです。 アドベントカレンダーに初心者の方向けの記事があるようにたくさんの方にドット絵を打ってほしい。 そう思う方がいらっしゃいましたらぜひ制作過程を見せてもらいたいです。

また、公開する側にもメリットはあります。 ただドット絵を公開するのではなく、制作過程の動画も含め公開する。 そのことで多くの方にドット絵を見てもらえるというメリットです。 以前の調査なのですが、FacebookInstagramでは画像に比べて動画はなんと5倍ものエンゲージメント率*1が獲得されるようです。*2 もちろんドット絵のアニメーションを作れるならそれに越したことはありません。 しかしアニメーションは簡単にできるわけではなく、普通にドット絵を打つのに比べ時間・労力・知識などが必要となります。 そこで、お手軽とまではいいませんが、簡単に*3作れる制作過程の動画を上げることで多くの方に見てもらえるようになるかと思います。 初心者の方も制作過程を公開すれば、アドバイスなどがいただけるかもしれませんよ。

デメリットとしまして、まずはすこし手間がかかる点です。 ただ、少しの手間でより多くのメリットを享受することができるのならこのデメリットには目を瞑って頂きたいと思います。 他に、初心者の方は制作過程を見られるのは恥ずかしいという意見もあるかもしれません。 気持ちの持ちようと一蹴するのは簡単ですが、難しいですよね。 ただ、上達するための近道だと考えて欲しいです。 出来上がった物に後から改善をもらうのもよいですが、製作途中からどのように考えて打っているかを知るのは上達に必要なことではないでしょうか。

制作過程gifの作り方

今回は制作過程の動画として、1番手頃なgif動画をEDGE*4を使って作りたいと思います。

まず、制作過程を作る場合には途中の状態を保存しておかなければなりません。 そのために、今回はバックアップという機能を使います。 ドット絵は普通の絵とは違い、ファイルサイズは大きくありません。 そのため、一つ一つファイルとして保存するという形態をとることができます。 EDGEのメニューバーから設定→設定を押すと設定画面が出てくると思います。 その設定画面の中にバックアップという項目があるので開いてください。

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ここで「バックアップをとる」と「毎回名前を変えて保存」にチェックを入れることで下に表示されているフォルダ内にバックアップを取る間隔ごとに逐一保存されます。

その後、普通にドット絵を打ってください。

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完成したらバックアップファイルをみてください。

上の画像のように保存されていると思います。 これら全てがその時間にできていたドット絵のファイルとなっています。

このとき、ファイル名を最初に名付けていなかった場合でも保存されているので安心ですが、順番がわからなくなるので更新日時順にするのが望ましいと思われます。

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その後、上の画像のように何のファイルも開いてないEDGEを開き先程のファイル全て選択しドラック&ドロップしてください。

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上の画像のように、すべての画像がEDGEで開かれているはずです。

次に、映画のフィルムのようなアイコンのアニメーションフィルムウィンドウを開いてください。

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このアニメーションフィルムの中で動画を作成します。

画像のフレームの下あたりにあるカーソルアイコンの横の四角いマークのアイコンを押してください。

この四角いマークのアイコンがアニメーションにする画像と大きさを決めるものとなっています。

順番にEDGEに画像が開かれているので、最初の画像の最大化ボタンを押し最大化してください。

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ここでドット絵を拡大し、ドラックすることでアニメーションにする画像と大きさを決めます。

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今回は、画像のすべての範囲をアニメーション化することにしました。 選択すると、自動的にアニメーションフレームにアニメーションする画像が表示されます。 f:id:sytkm:20171210001311p:plain その後最小化すると他の画像が出てくるので、順番にクリックしてください。 その通りにアニメーションフレームに表示されます。 f:id:sytkm:20171210001620p:plain

すべて表示させたら、次はアニメーションの作成です。

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ウィンドウに再生ボタンのようなアイコンをクリックすると、アニメーションプレイヤが表示されます。 このプレイヤの再生ボタンを押すと出力されるgif動画が再生されます。

デフォルトだと画像間のディレイは33と高速になっているはずなので、高速な表示がなされると思います。 このままでは高速なgif動画が作成されてしまうので、ディレイを変更します。

f:id:sytkm:20171210002150p:plain

アニメーションフレームのメニューバーから、フレーム→全ディレイ一括変更でディレイの変更画面が出てきます。 この数値を1000とすることで1000ミリ秒、すなわち1秒ごとにgif動画の画像が切り替わるようになります。

f:id:sytkm:20171210002449p:plain

最後にアニメーションフレームのメニューバーから、ファイル→アニメーションgif形式で保存を押すことでgif動画として保存することができます。 このまま保存を押すことでgif動画が作成されます。

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これで完成です。 SNSなどの動画に投稿する場合にはgif動画を大きくしたほうが綺麗に見えます。 gif動画を綺麗に拡大するなら、gifmagazineさんのPixel Art Resizerがおすすめです。

gifmagazine.net

終わりに

いかがでしたでしょうか。 一連の流れは詳しく説明してあるので長くなりましたが、慣れれば時間もかからずに作成できると思います。

ドット絵って楽しいんですよね。 ただの点だったものが段々形にそして絵に変わっていく様子、たまりません。 ぼーっと打っているだけで時間が過ぎちゃいます。

ドット絵は一点変えるだけで印象が変わります。 自分の理想に近づいた一点を見つけられると、すべてが報われるような気がします。 至高の一点を求めて日々ドッターが日々しのぎを削っているとかいないとか…。

そんな楽しいドット絵、みなさん打ってみませんか? きっとこのドット絵アドベントカレンダーをすべて見た頃には打ちたくなっているはずです。 この記事もその助けになっていればいいなと思っています。それではまた。

12月10日、ドット絵アドベントカレンダー 10日目の記事でした。

カタコトなロボット

よろしくお願いします。

今年は日本におけるスマートスピーカー元年なのでしょうか。 GoogleAmazonなどがスマートスピーカーを発売しましたね。

もともと全く興味がなかったのですが、いろいろ記事を読んでいるうちに欲しくなりました。 完全に策略にはまっています。 ただ、必需品ではないものが買えるような余裕のある生活を送ろうと決めているので、言いくるめられたわけではないことは注記しておきます。

さて、スマートスピーカーは声でいろいろな操作を行うようになっていますね。

「Alexa、今日は寒いね」 「はい、あたたかくしてお出かけくださいね。」

「OK,Google おはよう」 「こんにちは、かめさん。現在の時刻は1:00です。」

ニュースなどの情報を教えてくれたり、天気や予定を教えてくれたり。 これが便利かどうかについてみなさんが思っていることはぼくの預かり知るところではありませんが、YouTubeやニュースなどでこの会話を聞いているとすこし不思議な感じに囚われました。

「なんで片言じゃないんだろう?」

そうです、小さい頃に読んでいた本や漫画などでは、ロボットの発言はカタカナで接続詞がないような表現がなされていたり、アニメなどでも棒読みが多かったから違和感を覚えたのです。*1

しかし改めてよく考えると、そもそも片言がおかしいのです。 なぜロボットはカタコトだったのでしょうか。 重要なキーワードしか拾えず、文章全てを認識できないから? その言語に精通していないから? 謎は深まるばかりです。

昔の時点で、言語を認識できるのならば、接続詞を用いることも可能だったと気がつくべきでした。 きっとロボット感を見せるには片言にするのが1番わかりやすいのでしょうが、わかりやすさをとることで考えることを犠牲にしてたのかもしれませんね。

実はこのエントリは3日前に書きながら寝落ちてたものです。 改めて読み返すと意味がわからなく、何書いてたんだろうという後悔がむくむくと目を覚ましはじめたのですが、折角書いたので供養公開します。 それではまた。

*1:ドラえもんは除く

Kindle Oasisが届いた

先日、木枯らしが吹いたそうでもう冬になってしまいました。 2週連続で週末に台風が来るというとてつもなく不幸な月となった10月ですが、ぼくはそんな天気に負けないくらい大きなワクワク感に包まれていました。 それは、Kindle Oasis(2017)の発売です。

ワクワク感では飽き足らず、タイトルの通りKindle Oasis(2017)を購入までしてしまいました。 購入したのはKindle Oasis 32GB Wifi キャンペーン情報なしです。

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

開封と使った感想をこのエントリでは書いていきます。

なお、感想は前回のエントリと合わせて読むと楽しいかもしれません。

sytkm.hatenablog.com

それでは続きからどうぞ。

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Kindle Oasis(2017)を予約した理由

もう木枯らしが吹いているんじゃないかと思うような寒さになりましたね。 ぼくの部屋では電気ストーブが唸りを上げ始めました。

そんな冬の足音が聞こえてきた10月の今、身体は寒くても心は熱くなるような話題が飛び込んできました。 Kindle Oasisの新機種発表および10月31日発売開始です。*1

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

ぼくはこのKindle Oasisが発表されたあと、内容を見てすぐに購入を決め予約をしました。 本当に心が踊るものだと感じたからです。 しかしながら、Kindle OasisTwitterでの反応やはてなブックマークでの反応を見ると、いい印象を受けるコメントよりも微妙な印象のコメントが多いように思われます。

そこで、本エントリでは購入を決意するに至った経緯から、ポジティブな反応とネガティブな反応の違いについて見ていければと思います。 それでは、どうぞよろしくお願いします。

*1:現在では32GBは11月中旬まで予約がいっぱいなようです。

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SNSと承認欲求

よろしくお願いします。

Twitterリツイートでよく回ってくるツイートは、フォローしている人によりますが大きく5つくらいに大別できると思います。(あまり大別できてないのは目を瞑ってください。) 一つは有名人のツイート。 一つは告知・キャンペーンツイート。 一つは写真や動画などのメディア系のツイート。 一つは文字系のネタツイート。 そして、流行ったネタツイートを改変した所謂二次創作ネタツイート。 みなさんはどのツイートをよく目にするのでしょうか。

そんな質問で始まる今回のエントリはSNS/Twitterについて書いていきたいと思います。 特にTwitterの中でも興味深いのはネタツイートに関することです。 先程の質問のネタツイートにも様々な種類があります。 その内容を挙げていくと枚挙にいとまがないので割愛しますが、人気ツイートにどんなものがあるか知りたい方は「私 min_retweets:5000」などとキーワードを入れてTwitterで検索してみたり、さまざまなめりっとというサイトで見てみたりするといいかもしれません。

ネタツイートって数多くありますよね。 なぜ人はネタツイートをするのでしょうか。 ネタツイートをするとお金がもらえるわけではありません。 ネタツイートをすれば病で死ぬ子どもが助かるわけでもありません。 多分、きっと、それは「有名になりたい」「すごいと思われたい」「みんなに知られたい」と思うような承認欲求があるからではないかとぼくは考えています。 もちろん承認欲求は悪いものではないと思いますし、多くの人が楽しめるネタツイートは誰かの心を癒やしているはずです。

しかし、ネタツイートでもあまり好意的に見られないものもありますよね。 昔の2ちゃんねるで流行ったネタの焼き直しは眉を顰められることもあります。 事実と見せかけた嘘ツイートなどは糾弾されることすらありますね。 最近、それはおそ松さんが流行った2016年頃から事実と見せかけた嘘ツイートは嘘松と呼ばれ嘲笑の対象となっています。*1 散々嘘ツイートが炎上している今でも、嘘ツイートが蔓延る現状はなぜなのでしょう。 少し話を盛った方がインパクトがありリツイートされやすいということから、話を盛りすぎていつの間にか嘘になってしまっていることもあると思います。 つまり、リツイートが鍵になります。 リツイートされたいという思い、それはネタツイートをする気持ちと同じ「承認欲求」が関わってくるのでしょう。

承認欲求とはどんなものでしょうか。 承認欲求の歴史については p-shirokuma.hatenadiary.com が参考になると思います。

個人的にも詳しく知りたかったので承認欲求に関する本を読んでみました。 読んだ本は

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)

「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)

の三冊です。

一冊目の『承認欲求ー「認められたい」をどう活かすか?』では、承認欲求についてまだ広く知られていなかった2007年に書かれています。 この本が書かれた時代にはSNSは日本ではまだ黎明期であり、本でも言及はmixi一つに留まっています。

この本での主題は世間や会社での承認について。 ぼくが注目したところは承認の種類です。 会社で働くことでも、現代の人々はお金や自己実現よりも承認を求めているという話から始まっていました。 お金を求めている人は多いがそのお金も金銭そのものではなく、金銭が能力や業績のシンボルとなっているのではないか、昔はお金が必要だったが今は豊かになっているため必要とまではいかず、逆にシンボルとしての価値になっているのではないかという話です。

個人的にもこの意見については賛成であり、今ではほぼ全ての行動が承認に操られているような気さえしています。 Twitterでもフォロワー数のような自分を見てくれる人が数値で示されているものがあります。 これは多くの人に認められフォローしてもらっているというわかりやすい指標であり、価値があるからこそフォロワーの売買などといった傍から見ると意味不明なことも行われています。

本のなかで、承認には二つのベクトルがあるとこの本では記されています。 表の承認と裏の承認、そして短期的な承認と長期的な承認です。 一つ目の表の承認では優れた能力や業績を称えることです。 それは対外的にも認められるという証であり、加点方式によって評価されます。 一方で裏の承認では規則や序列を守ることです。 これは他の人とは別にならず、憎まれたり嫌われたりしないで消極的に認められることになります。 この承認では減点方式で評価されます。 日本は表の承認が少なく裏の承認に縛られるため、歯がゆい思いをしながら表の承認に飢えているのではないかと感じました。

二つ目の短期的な承認では周りの人に認められるようなすぐにわかるような日常の承認が影響しています。 一方で長期的な承認では出世やキャリアアップといった長い目で見たときの承認が影響しているそうです。 日本では年功序列などにより長期的な承認はあまり見られず、短期的な承認に軸足が置いてあることも言及してあります。 出る杭は打たれるという言葉があるように、長期的な承認は他人の反感を買いやすいため抑え気味になっていることも言われています。

TwitterなどSNSの承認欲求というものは、この日本的な承認の最もたるものではないでしょうか。 リツイートやいいねなどは数字で表れ、それが自分のフォロワー数につながり自分がすごいと考えられるような表の承認、そしてTwitterをやっている人にリツイートによって認められているという短期的な承認。 この二つの方向の承認を簡単に得られることがネタツイートであり、その度合いを大きくするために嘘をついてしまったり、さらに簡単に得るためにネタを真似したりします。*2

本では、突出した人が反感を買ってしまうのはなぜかについても考察してありました。 日本では、反感は全く知らない人ではなく、ムラ社会などの知り合いからの反感を買うことが多いそうです。 日本は狭いので同じ場所に住んでいたり同じ価値観を共有していることが多く、人と人との差別化があまりありません。 できることも同質的になり利害がゼロサムとなるため、突出してしまうともう一方は不利益を被ってしまいます。 そのため、他人から反感を買うのではないかとのことでした。

そう考えるとゲームのガチャ結果などを呟くのはどうしてでしょうか。 良い結果がでると、その人と自分とで差が生まれてしまいますよね。 これは、SNSの知り合いは結局はアカウントの文字列しか知らない赤の他人であり、相手が良い結果を出したとしても自分に不利益とならないから、素直に賞賛できるという理由だと思います。 SNSではインターネットという程よい距離が間に挟まっているのがいいのでしょうかね。 逆に相手がズルいと思うようなことをしてしまうとインターネットが挟まっているにも関わらず炎上というかたちで他人の反感を買ってしまうこともあります。 正義という名の棍棒で袋叩きにすることはぼくはあまり好きではないのですが、承認欲求というテーマとは遠ざかるのでこれ以上言及はしません。

かくいうぼくも、何か出来事があったらそれに言及したり自分で頑張ったことなどをついTwitterに書いてしまうときがあります。 自分ではあまり意識していませんでしたが、改めて考えると承認してもらいたいからだったのかもしれません。

ぐだぐだと書いていたら長くなってしまいました。 世間や会社での承認をテーマにした少し古い本となっていましたが今のSNS社会に通じるところも多くありました。 他にもいろいろ今の行動の分析について参考になる部分もあり、考えて読んでいるといろいろ楽しかったです。 他の本はまたの機会があれば。それではまた。

*1:嘘松と言われることになっている理由は諸説ありますが、嘘ツイートをするアカウントのアイコンがアニメおそ松さんのアイコンになってることが多いからという説が有力なようです。[要出典]

*2:パクツイといわれるものですね。