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電子書籍についてぼくが思うこと。(2)

さて、前記事では電子書籍ストアで販売されている電子書籍のメリット・デメリットなどについて書いていきました。

sytkm.hatenablog.com

本記事では、電子書籍ストアごとの比較について書いていきたいと思います。

Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi

Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi

電子書籍ストアのシェア

まず、電子書籍ストアのシェアについて。

ICT総研による2014年の電子書籍コンテンツ市場動向調査によると、koboが1位、僅差でkindleが2位となっています*1。 他の電子書籍ストアもそこまで差があるわけではないので、一概にkobokindleがイケてる!というわけではないのですが…。

一方、MMD研究所による2016年の電子書籍に関する利用実態調査によると、kindleが他の電子書籍ストアに比べ多く利用されています*2

どちらも母数が多いわけではないかつ対象ユーザーが記事上では詳しく明示されていないため正しく状況を反映したデータとなっているとは限らないのですが、この様になっています。

さて、シェアを確認したところで実際のストアごとの比較を見ていきましょう。

電子書籍ストア

Kindleストア

www.amazon.co.jp

KindleストアはAmazonが2007年11月から始めた電子書籍ストアです。 日本では2012年10月からサービスが開始されました。 今現在*3では和書が約43万、洋書が約432万のラインナップとなっています。

Amazonはアメリカの会社だということもあり、洋書のラインナップが優れていますね。 ぼくはKindlePWを持っていることもありKindleストアをメインとして使っています。

Kindleストアの大きな特徴として、セールを後追いすることがあります。 2015年にはeBookJapanの記念セールの後追いで7万冊以上が対象となった50%還元セールがありました*4Amazonの還元セールはAmazonポイントで還元されるため、ポイントの使用期限は最終ポイント獲得日または最終購入日の遅いほうから1年間です*5Amazonの他の買い物でもポイントを使うことはできるため、期限切れになることはほぼないと考えられます。

更に、値段のつけ間違いで超破格になることがたまにあります。 以前、KADOKAWAのセールでいくつかの本が285円になることがありました。 出たばっかりの鹿の王や、スレイヤーズ35巻などですね*6

辞書という点でもkindleは頭一つ抜けていると思います。 洋書を読む場合はもちろん、和書であっても辞書がかなり便利になることは言うまでもありません。 Kindleの辞書機能は使い勝手が悪くなったという意見*7もありますが、今のソフトウェアで試してみたところ簡単に他の辞書でも検索できるようになっていました。

下の画像はKindle Paperwhite 2013(本はRandall Munroe のWhat if?です。Word Wise*8を使っています。)です。 Oxford Dictionary of Englishのところを押すと他の辞書に変えることができます。

f:id:sytkm:20160406020916p:plain

更に、Kindleの素晴らしい点としてクラウドを活用したポピュラーハイライトというものがあります。

ポピュラーハイライトは多くの人がハイライトしている場所を点線で表示してくれる機能です*9。 何人がハイライトしたかという情報も表示してくれます。 もちろんオフにできますが、技術書などを読む場合には役立ちます。 (ただ、推理小説の犯人がハイライトされているという悲しい事件*10もありましたので推理小説などネタバレが見たくない場合にはオフにしておいたほうがいいですね…。)

声を大にして言いたい機能として、洋書を読む場合(AndroidkindleアプリやKindle Fireシリーズに限りますが…)に使えるWord Runnerがあります*11

www.youtube.com

YouTubeを見れば大体想像がつくと思うのですが、単語を次々と表示して読むスピードを早めるという機能です。 英語が読める方にはもちろん、英語を勉強中の方にもオススメの機能です。

一方で、Kindleストアにもデメリットはあります。

本の整理が困難になっていることなどはデメリットの一つです。 Kindleには整理するための方法として一応コレクションというものがあります*12。 しかし、このコレクションというものはKindle for WindowsKindle for MacKindle Cloud Readerには対応していません。また、対応機種を使っていても、自分で分けなくてはなりません。 コレクションの編集もKindlePWなどE-ink端末ではかなり面倒になっています。 他に、アプリの出来があまりよくないといったこともありますね。ストアも見づらいです。

電子書籍ストアに迷ったら、ぼくはkindleを薦めています。 デメリットはあっても、それを覆い隠しても余るほどのメリットがあるので。

Book☆Walker

bookwalker.jp

Book☆WalkerはKADOKAWAが2011年4月からサービスが開始された電子書籍ストアです。 今現在*13では和書が約27万ほどラインナップされています。

Book☆WalkerはKADOKAWAが親会社のサービスであることから、KADOKAWAライトノベルやコミックなどに大きな強みを持っています。もちろん講談社など他の会社の作品も販売しています。

特に、KADOKAWAラノベ業界のシェアを握っているといっても過言ではありません*14。 そのため、他ストアで配信されていないような人気ライトノベル作品も多く*15配信されていたり、他ストアで半分などにされているような挿絵が大きな状態のまま収録されていることも多くあります。

また、基本的にKADOKAWAの作品は他ストアよりも早く配信されたり、きせかえ本棚といったコレクション欲をそそるようなキャンペーンを展開しています。

更に、Book☆Walkerはコイン還元をかなり活発に行なっています。前記事でも挙げましたが、88%コイン還元を行っていたことがあった他、よく50~60%コイン還元を行っています。 ただ、Book☆Walkerのコイン還元はコインの使用期限が決まっていることがほとんどなので注意が必要です。

実は、Book☆WalkerにはBookLive!との本棚連携機能*16もあります*17

Book☆Walkerのデメリットとしては、コインの使用期限の他に前記事で電子書籍のメリットとして挙げた辞書機能が使えないこともあります。 洋書がないので必要ないかもしれませんが、和書でも辞書を引きたいと思う時があるので…。

エンタメ系に強いのがBook☆Walkerだと考えています。

楽天Kobo電子書籍ストア

books.rakuten.co.jp

楽天Kobo電子書籍ストア(以下簡単のためKoboストアとする)は楽天が2012年7月から始めた電子書籍ストアです。 今現在*18では和書が約38万、洋書が214万ほどとなっています。

電子書籍ストアの中ではkindleに次ぐ大きさのストアですね。 専用端末もあります*19

Koboストアは楽天がカナダの電子書籍販売会社Koboを買収して日本での展開が始まりました。 初期の頃は不具合が多発したり*20楽天が元々やっていた電子書籍サービスRabooを終了したり*21といろいろゴタゴタがあってぼくはあまりいい印象をもっていませんでした。 今ではゴタゴタもなく、ぼくも時々使っています。(減損処理されていますが…*22 )

楽天ポイントが使えるのが大きな特徴としてあり、そのために使っているという人もよく聞きます。 Koboストアも20%~30%還元といったセールを行うこともありますが、Kindleがそのセールをほぼ後追いすることもあってぼくは買うことはあまりありません。

今は常時全品20%ポイント還元*23というセールをやっており、お買い得かなとは思います。

Kobo touchの頃の専用端末を触ったときにはKindlePWとの完成度の違いに驚いて使うことは無いと思っていましたが、最近のkobo gloHDやkobo auraH2Oなどは十分使いやすいと思いましたね。

良くも悪くも普通(?)の電子書籍ストアです。

eBookJapan

www.ebookjapan.jp

eBookJapanはイーブックイニシアティブジャパンが2000年5月に始めた電子書籍ストアです。 今現在*24では和書が約45万ほどとなっています。 "コミックの品揃え世界最大級!"とキャッチコピーに入っている通り、コミックの品揃えには目をみはるものがあります。

eBookJapanは上記の通り、2000年に始めたこともあって電子書籍ストアの中では老舗です。 老舗だけあって、他では手にはいらない、絶版となっている本も手に入れることができます。 また、よくポイント還元を行っている印象がありますね。

更に、eBookJapanは昔から本のシリーズセット販売も行っており、整理がしやすくなっています。 コミックの画質はeBookJapanが一番綺麗だという記事もあります*25

ぼくも、コミックを見るならeBookJapanが一番いいと考えています。

Readerストア

ebookstore.sony.jp

ReaderストアはSONYが2008年10月に始めた電子書籍ストアです。 日本では2010年12月にスタートしました。 今現在*26では和書が約31万ほどとなっています。

ただ、このReaderストアはあまりオススメすることはできません…。 それは、2014年6月で日本以外の国のストアは全て閉鎖されてしまっているという点があります*27

日本では閉鎖していませんが、日本以外の国ではkoboに引き継ぐことができるようになっているほか、専用端末のReaderもkoboが使えるようにはなっています。 しかし、もし日本で閉鎖した場合でも同じ対応をとるかどうかは確証がありません。

上記のような大きな問題点があるReaderストアですが、昨年までは2ヶ月に一度、300円ほどの電子書籍図書券がメールで送られてきていました。期限が決まっているものの、電子書籍を購入させる動機にはなってました。

ある意味、これからの展開に目が離せない電子書籍ストアになっていますね。

BookLive!

booklive.jp

BookLive!は凸版印刷グループのBookLiveが2011年2月に始めた電子書籍ストアです。 今現在*28では和書が約48万ほどとなっています。 和書だけだと考えると多いですね。

BookLive!には他の電子書籍ストアにない特徴が2つあります。

まず、1つ目の特徴として2daysというサービスがあります*29 。 これは、2daysで購入すると一部の本が2日間(48時間)限定で閲覧できるというサービスです。 2日間しか読めない分割安になっているほか、2days限定になっている本もあります。 いわゆるレンタルサービスのようなものですね。

2つ目の特徴としてAirbookというサービスがあります*30 。 これは、一部の本や雑誌をTSUTAYAで買った場合、デジタルでも読めるようになるというサービスです。 BookLive!ではTSUTAYAと連携しTポイントを使うことができるようになっており、これもそのサービスの一環のようですね。

これらのサービスが魅力的だと思う人もいると思います。 特に2daysは、電子書籍は紙書籍とは違い自分に所有権が移るわけではありません*31ので、割りきって考える分にはいいサービスだと考えられます。

Book☆Walkerとの本棚共有機能があります*32

普通の電子書籍ストアとしても、シリーズごとにまとまっていたり本を整理しやすくなっているので使いやすいですね。

iBooks

www.apple.com

iBooksAppleが2010年1月に始めた電子書籍サービスです。 日本では2013年に開始しました。 Appleの公式サイトによると、和書洋書併せて250万以上あるとのことです。

品揃えはそれなりに揃っているのですが、問題点がいくつかあります。 まず、値段は十円単位となっていて、他ストアよりも高い場合があります。 また、iOSOSX端末でしか読むことができないため、読む環境が限られています。 更に、このiBooksというストアは他とは違い、ポイント還元などは行っていません。 これらの理由により、あまりおすすめできません。

ただ、Apple製品らしく、操作性や文字の綺麗さには感嘆するものがあります。 全てAppleに委ね、統一したいというような目的を持った人には合うかもしれません。

他に丸善ジュンク堂文教堂などによって始められたhontoや、DMMのDMM電子書籍、シャープのガラパゴスストアなどがありますが、使ったことがないので割愛させていただきます。

まとめ

以上、いくつかの電子書籍ストアを紹介しました。

Kindleをメインで使っているので、kindleだけ長く書いてしまいましたが、電子書籍ストアごとに様々な特徴があります。 ラノベなどはBook☆Walker、漫画ならeBookJapanとジャンルごとに分けて買ってみたり、セールがあったらそのストアで買ったり、専用端末で読みたいならkindlekoboを買ってそのストアで揃えてみたりなど、用途に合った使い方が望ましいのではないのでしょうか。 (どのストアで買っても統一して管理できるというものが一番いいのですが…。)

次は専用端末について書いていきます。よろしくお願いします。

*1:2014年度 電子書籍コンテンツ市場動向調査 | ICT総研|市場調査・マーケティングカンパニー

*2:2016年電子書籍に関する利用実態調査

*3:2016/4/5

*4:【終了】2015年5月 Kindleストア50%還元祭りより初日の人気作品 - きんどう

*5:Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonポイントについて

*6:【終了】上橋菜穂子の最新刊「鹿の王」3,200円→285円 「スレイヤーズ」全35巻9,000円相当→285円 ほか「あまちゃん」「GOSICK」など全巻セットが投げ売りの90%OFFセールッ! - きんどう

*7:http://soranoji.air-nifty.com/blog/2013/12/kindle-paperw-1.html

*8:Amazon.co.jp ヘルプ:

*9:Amazon.co.jp ヘルプ: ブックマーク、ハイライト、メモを使用する

*10:kindleで推理小説を読んだら犯人とトリックの部分にマーカーが引かれていた。今後人気のあるハイライト機能はオフにすることにした - 情報の海の漂流者

*11:Amazon.co.jp ヘルプ: Word Runnerで速読する

*12:Amazon.co.jp ヘルプ: クラウドコレクションを使用してコンテンツを整理する

*13:2016/4/5

*14:電撃文庫富士見ファンタジア文庫角川スニーカー文庫ファミ通文庫MF文庫Jなど

*15:SAO、禁書、劣等生など

*16:角川作品に限る

*17:本棚連携機能の対象となる電子書籍店はどこですか? | BOOK☆WALKER

*18:2016/4/5

*19:楽天Kobo電子書籍ストア:超高画質Kobo Glo HDいつでもどこでも

*20:システム改善に関するお知らせ: 電子ブック楽天<kobo>

*21:Raboo: Rabooサービス終了のお知らせ

*22:楽天、電子書籍子会社のkobo株式を減損処理 「事業計画に遅れ」 - ITmedia ビジネスオンライン

*23:全品20%ポイント還元:楽天Kobo電子書籍

*24:2016/4/5

*25:画像編:こんなに違う――Nexus 7で主要電子書店のビューワを比較 (1/3) - ITmedia eBook USER

*26:2016/4/5

*27:欧州3カ国と豪州でもSony「Reader Store」閉鎖、既存客はkoboへ引き継ぎ -INTERNET Watch

*28:2016/4/5

*29:ご利用ガイド 2daysサービス - 電子書籍ストア BookLive!

*30:TSUTAYA Airbookサービス

*31:前記事参照: 電子書籍についてぼくが思うこと。(1) - sytkm's

*32:前述