Kindleのtips

長い冬も終わりが見えてきて暖かくなってきたこの時期、人の出会いと別れが交差する今こそ本を読むべきですね。 ということで、本エントリーではぼくが普段Kindleをどのように使っているか、どう使うと便利(に感じるか)などを書いていきます。

Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト

Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト

はじめに

Kindleの大きな特徴として、e-inkを用いた専用端末が使えることが挙げられますね。最近も日本市場向けに32GBのマンガモデルが発売されました。

e-ink端末は、ブルーライトが少なく目に優しい、疲れないなどと言われています。 また、消費電力が少ないため、一度の充電で長い時間使えるという点も好印象ですね。 しかしながら、e-ink端末はレスポンスが悪い、前に表示されたものが残るという難点もあります。

文字の本を読むぶんにはレスポンスが悪いのは気になりませんし、紙の本であっても前のページは透けて見えるので前に表示されたものが残っていてもあまり気になりません。 しかし、マンガなどを読む場合にはレスポンスが悪いことは目につきます。 その点に関しても幾分かは改善されているので、以前使われた方でも本エントリを読んで気になったらもう一度試してみてください。

tips

長文になっているので、tipsだけ見たい方は赤文字だけ見てください。

スクリーンショット

iOSAndroidなどでもできますが、実はKindleでもスクリーンショットを撮ることができます。

左上と右下、もしくは右上と左下の角を同時にタップすることでスクリーンショットが端末に保存されます。 撮った画像はパソコンと繋げることで取り出すことができます。 f:id:sytkm:20170212020823p:plain KindleバイスをエクスプローラやFinderで開いてすぐのところにあるので、ぱっとみつかると思います。 また、画像の大きさは持っているKindle端末の解像度になっているのですが、白黒画像なのでファイルサイズはとても小さくなっています。

本の整理(コレクション)

Kindleを使っている人がよく口にする文句として、「整理がしにくい」があります。 コレクションという機能を使えばすこし整理が楽になるかもしれません。

コレクションは本をまとめることができる機能です。 実際の本棚に本を入れることと似ていますが、コレクションは一つの電子本を複数のコレクションにまとめることができます。 Gmailのタグと似たような仕組みだと考えてもらえるといいと思います。

このコレクション機能ではコレクションに名前をつけたり並べたりできるのですが、e-inkのレスポンスの悪さが影響してkindle端末だけではとても使いにくい機能となっています。

そこで、スマートフォンなど他の端末からコレクションを整理することで使いやすくしていきましょう。

コレクションはKindle for WindowsKindle for MacKindle Cloud Readerでは使えません。 しかし、Kindle for iOSKindle for Androidでは使うことができます。 また、クラウドでもコレクションは管理されているのでそれぞれのアプリで編集したものが反映されます。 Kindle for iOSではコレクションはこのように表示されます。
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右上の追加マークでコレクションを追加することができます。

アプリのコレクションでは検索でフィルターをかけることができるので、簡単にシリーズ全てをコレクションに入れることができます。
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アプリでコレクションを追加し、同期を行いクラウドに反映させたあと、Kindle端末も同期を行うことでコレクションがクラウドにあることをKindle端末に認識させます。

認識させたあとはKindle端末を操作します。

Kindle端末には表示するオプションが3つ存在します。 「すべて/ダウンロード済み」がクラウドの本を表示するか端末に保存されている本を表示するかを示しており、太字が今選択している表示方法です。また、その中で何を表示するかという選択肢が真ん中の項目を押すことで表示されます。
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また、どの並び順で表示するかという選択肢が右側の項目を押すことで表示されます。
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左側をすべて、真ん中をコレクションとすることで追加していないコレクションがわかります。左側の写真の右下のココロコネクトクラウドにコレクションがあり端末に追加されてない状態です。
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クラウドにコレクションがあり端末に追加されてない状態では星マークがつきません。 この状態から長押しでダウンロード済みに追加することで端末にコレクションを追加することができます。

他の方法として、amazonのWebサイトからコレクションを追加する方法があります。 この方法は最近追加された*1ようです。

Amazonのアカウントサービスから、コンテンツと端末の管理のページに進むことで編集できます。


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アプリと同じように検索し、コレクションに追加することができます。

続刊表示

インターネットに繋いでいる場合に限りますが、最後のページあたりまで行くと続刊がある場合には表示されます。 また、続刊を既に購入してある場合には下の写真ように開くという文字が表示されます。 いちいち画面に戻らなくても次の巻に行くことができるので便利です*2


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設定→読書オプションと進み、続編をオンにすることで表示されます。

お試し本や期間限定無料本の削除

Kindleでは、サンプルのほかにお試し本や期間限定無料本として配信されることがあります。 無料で見ることができるのはユーザーとして嬉しいのですが、これらの本は購入という形になるのでクラウドにいつまでも残ります。 これらの本についてもコンテンツと端末の管理のページで削除することができます。
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アクションの[…]というボタンから削除を押すことで完全に削除することができます。 購入した本に関しても、完全に削除することができますが、完全に削除した場合には元に戻すことはできず、やっぱり見たくなったときであってももう一度有料で買うことになるので気をつけてください。

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本のアップデート

スマートフォンのアプリなどでもあるように、電子本に関してもアップデートが行われることがあります。 アプリとは違い、本の誤字の直しなど小さな変更が主なアップデートの理由ですが、たまに挿絵などの画質向上のアップデートが行われることがあります。

Kindleでは自動でアップデートされることがデフォルトになっていたと思いますが、何かの拍子に自動アップデートされない設定になっている場合にはこの作業が必要です。 自動アップデートされるかどうかはコンテンツと端末の管理のページから設定ページに行くことで確認できます。

アップデートがある場合には、このような表示になっています。
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右側のアップデートがありますという表示を押すとこのように表示されます。
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ホーム画面

半年ほど前にKindleがアップデートされ、ホーム画面が表示されるようになりました。
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ですが、この画面は邪魔だと考えている人が多いと思います。 左上のホームボタンを押したときにマイライブラリの先頭のページが表示されるようにするためには、

設定→端末オプション→詳細設定

から上のホーム画面の表示をオフにすることで表示されなくなります。


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高速ページめくり

これも半年ほど前のアップデートからですが、マンガモデルの登場にあわせて高速ページめくりが登場しました。

高速ページめくりあらため連続ページターン機能は、端末をアップデートすればマンガモデルでなくても使うことができます。 連続ページターンに対応しているマンガの左側を長押しすることでページがめくられていきます。

さいごに

Kindle端末には、このほかにも横画面で読む機能であったり、登場人物や画像をまとめて表示してくれるX-RAY機能などがあります*3

電子書籍は著者に印税が入らないので駄目だやら電子書籍は持ってることにはならないやらKindle unlimitedやら昨年から今年にかけて話題になりましたが、それも普及が進んできたからこその話題だと思っています。 電子書籍が先行しているアメリカでは電子書籍の伸びが鈍化したなど行く先に暗雲が立ち込めてはいますが、大手出版社の事業収支などを見る限り一定の地位は築いているのでいきなりサービスが停止することはないでしょう。 このまま電子書籍が発展し、本と共存しこれからの知識社会を支えていくことを夢見ながら閉めさせていただきます。また何かありましたらよろしくお願いします。

P.S. ちなみに今読んでいる本は斎藤環さんの承認をめぐる病です。

承認をめぐる病 (ちくま文庫 さ 29-8)

承認をめぐる病 (ちくま文庫 さ 29-8)

*1:1ヶ月前にはなかったのですが書いている途中に見つけました

*2:途中までしかリンクされてない場合もあります

*3:使ってないので紹介しませんでした