Kindle Oasis(2017)を予約した理由

もう木枯らしが吹いているんじゃないかと思うような寒さになりましたね。 ぼくの部屋では電気ストーブが唸りを上げ始めました。

そんな冬の足音が聞こえてきた10月の今、身体は寒くても心は熱くなるような話題が飛び込んできました。 Kindle Oasisの新機種発表および10月31日発売開始です。*1

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

ぼくはこのKindle Oasisが発表されたあと、内容を見てすぐに購入を決め予約をしました。 本当に心が踊るものだと感じたからです。 しかしながら、Kindle OasisTwitterでの反応やはてなブックマークでの反応を見ると、いい印象を受けるコメントよりも微妙な印象のコメントが多いように思われます。

そこで、本エントリでは購入を決意するに至った経緯から、ポジティブな反応とネガティブな反応の違いについて見ていければと思います。 それでは、どうぞよろしくお願いします。

購入する理由

まずはこれまでの状況から見ていきたいと思います。 まず、Kindle Paperwhiteを2013年10月に買ったことからぼくの電子書籍の利用は始まりました。 確か最初は、本が昔から好きだったのにも関わらず高校大学と進んでいくうちに読むことが少なくなってきたので、本を読む機会を増やすために何かしようという動機からだったと思います。 あのときKindle Paperwhiteの新機種が新しく発売されることを知り、ちょうどいいから買ってみようといった単純な理由で電子書籍に手を出しました。 また、当時は専用端末がKindle Paperwhiteがエントリーモデルだったこともあり、9,980円で1,980円分のKindle本クーポンがついている*2というオトクな状況になっていました。*3 使ってみての感想は過去エントリに書いてあるので省略しようとは思いますが、新しいKindleを買おうとするぐらいの満足度なので想像してもらえると幸いです。

それでは、この状況を踏まえて購入する理由を見ていきます。

買い替えの時期

購入を考えた一番の理由は今持っているKindle Paperwhiteが4年目を迎えているということが大きいのかもしれません。 実は昨年、3年目を迎えたときに一度購入を考えたことがありました。 しかし、新しく発表されたKindle Oasisは期待はずれで、Kindle Voyageは2014年に発表されてから全く新機種が出ず、まだ使えるのに同じKindle Paperwhiteを新しく購入するのは心が動かなかったため考えだけで終わりました。 今年、長年使ってきた影響からかKindle Paperwhiteのカバーの磁石部分が壊れてしまい、画面を閉じてもくっつかなくなったということから新しいKindleを買おうと考えました。

他製品との比較

先に述べた製品との比較も購入する理由にはいります。 旧Kindle Oasisの期待はずれな点として、カバーが外付けバッテリーだということがまず挙げられます。 もともとE-inkを使っているKindleはそこまで他のタブレットスマートフォンのようにバッテリーを気にする必要はないので、ニーズに合ってないのではと思っていました。 また、値段が35,980円とかなり高い部類に入っていることも期待はずれな点の一つです。*4 Kindle Voyageについては新製品が出ることを待ち望んでいましたが、結局出ることなく、本当に売る気があるのかと疑問に思っています。 Kindle Paperwhiteは2013年に比べ解像度は212dpiから300dpiと上がっているものの、次に述べる物理ボタンがないことが影響し、購入をためらいました。 Kindleはバックライトがついていないため論外です。

物理ボタン

これまでKindle Paperwhite(2013)を使ってきて、読むときに一番欲しいなと思う機能が物理ボタンでした。 ページをめくるときに指で画面を触らなくちゃいけないことが結局画面を一度隠すことになり、煩わしいと感じるようになっていました。 また、静電容量方式となっているため、物理ボタンがない端末では素肌もしくはそれに準じた導電性の材質を用いたものでしかページをめくることができません。 寒い時期の電車など、手袋をつけながらも本を読みたいと思っても専用の手袋を買う必要があったりと準備がいるのではないかと思います。 物理ボタンがあればその点も問題ありませんね。

大画面、大容量

多分Kindleユーザーが一番待ち望んでいたのが大画面化することだと思っています。 Koboでは一足先に大画面化を果たしており*5Kindleでも画面が大きいものが求められていた中、最上位機種ではありますが7インチという画面の大きさのKindleが登場しました。 また、32GBという容量の大きさも特筆すべき点だと思います。 実はKindle Paperwhiteより上位機種では4GB以上の容量がある機種はいままでありませんでした。 漫画などのイラスト本を電子書籍専用端末で読むことはぼくはあまりオススメできませんが、*6そのような本を入れておくことができるのも大容量ならではの特権です。

防水

一番議論を呼んでいた機能はこの防水機能ですね。 ぼくはお風呂などでは何も考えずゆっくり休みたいと考えていてあまり防水機能に興味を惹かれなかったのですが、世の中の皆さんは防水機能が必要なようです。 ジップロックに入れて使ったことはないのでなんともいえませんが、ジップロックを使わずとも使えるならそれに越したことはないと思います。 IPX8相当なので、最近のスマートフォンと同じくらいですがかなり高水準な防水機能を有しています。

ベゼルの段差

これは今使っているKindle Paperwhite(2013)および今発売されているKindle, Kindle Paperwhiteと今回のKindle Oasisおよび今発売されている上位機種との差異点なのですが、実はベゼルの段差がなくなっています。 この段差、気にしない人は気にしないと思いますが、長く使っているとその間にホコリがたまります。 個人的にはこの段差がない機種を重要視して考えていたので今回のKindle Oasisが合致していることに安堵しました。

反応の違い

ここまで読んできてこんなにいいなら買わない人なんているわけないと思う方もいると思います。 しかしながら、Twitterはてなブックマークでの反応はポジティブなものだけではありませんでした。 値段が高いということが一番大きな理由かと思います。 Kindleという限られた一つのストアの電子書籍を読むことしかできない端末に、前世代よりは安いものの33,980円、大容量にしたりキャンペーン情報を消したりすると更に高くなる値段が払えるかということです。 見てみると、Kindle Paperwhiteを使っていてその端末に満足している方、持っていないけど興味があり見てみたらあまりの高さに愕然としている方、白黒(グレー)しか表示できない端末について同じ値段でフルカラーのタブレットを買ったほうがいいと思っている方、様々いらっしゃいました。 それぞれの理由も納得がいくものであり、ぼくも前世代のKindle Paperwhiteを持っていなければ同じ反応をしていたかと思います。 しかし、このKindle Oasis、過去の機種を使っている期間が長ければ長いほどこの端末は魅力的に映ると思います。 今使ってる機種に少しでも不満があったり、壊れてしまったり、防水を待ち望んでいた方はまず間違いなくこの機種は買いたくなると思います。 このKindle Oasisは、出荷量は未知数ですが32GB版の初回出荷分はもう既になくなっていることからもその人気がうかがい知れるのではないでしょうか。

あとがき

長々とKindle Oasisについて書いてきました。 まだ他の魅力であったり不満点であったりいろいろ言いたいことがある人もいるかとは思いますが、ぼくが思う、そして予約するに至った理由はこんなところです。 購入後、レビューするかもしれません。 そのときはどうぞよしなに。それではまた。

P.S. はてなブックマークでもカラーになったら買うみたいなコメントがありました。 実はカラーの電子ペーパーを用いたディスプレイも開発が進んでおり、何度か発表もされています。 しかし、ぼくはカラーの電子ペーパーを用いた電子書籍端末はまだまだ出ないと思っています。 今出たとしても様々な不満が出ることは目に見えているのですから。 ただ、それが発売されるようになったら是が非でも買いたいと思います。

*1:現在では32GBは11月中旬まで予約がいっぱいなようです。

*2:さらにキャンペーン情報もなし

*3:現在ではKindle,Kindle Paperwhite, Kindle Voyage, Kindle Oasisの4種類となっています。

*4:発売当時のPS4とほぼ同じ値段という紹介が未だに頭に残っています。

*5:https://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/koboauraone/

*6:ページめくりにストレスを感じる人がいるくらいの遅さだと思っています。