制作過程のススメ

よろしくお願いします。

本エントリはドット絵アドベントカレンダー 10日目の記事となっています。

adventar.org

10日目ということはアドベントカレンダーも折り返しが目の前に迫ってきているようです。 それと同時に1年も終わりが近づいてきていますね。 時の流れは残酷なまでに早いです。

記事が毎日上がっているので、ぼくも逐一チェックしているのですが、このアドベントカレンダーの参加者の皆さんは真面目な方が多いようで、どの記事もとてもボリュームがある内容となっています。 もうちょっと軽いものだと思っていました。 うかうかしていられないなと思いつつ、気がつくと9日の午後9時。 内容を変えようか少し迷っていましたが、初志貫徹の名のもと、本エントリでは「制作過程のススメ」と題しまして、ドット絵の制作過程を作成/公開することのメリット/デメリットと制作過程gifの作り方について軽い話を進めていこうと思います。

制作過程のメリット/デメリット

まず、制作過程動画を公開するといいことがあるのかですが、ぼくを含め初心者側の意見として、すごいドット絵を作る人がどのように作るかは非常に気になるものです。 アドベントカレンダーに初心者の方向けの記事があるようにたくさんの方にドット絵を打ってほしい。 そう思う方がいらっしゃいましたらぜひ制作過程を見せてもらいたいです。

また、公開する側にもメリットはあります。 ただドット絵を公開するのではなく、制作過程の動画も含め公開する。 そのことで多くの方にドット絵を見てもらえるというメリットです。 以前の調査なのですが、FacebookInstagramでは画像に比べて動画はなんと5倍ものエンゲージメント率*1が獲得されるようです。*2 もちろんドット絵のアニメーションを作れるならそれに越したことはありません。 しかしアニメーションは簡単にできるわけではなく、普通にドット絵を打つのに比べ時間・労力・知識などが必要となります。 そこで、お手軽とまではいいませんが、簡単に*3作れる制作過程の動画を上げることで多くの方に見てもらえるようになるかと思います。 初心者の方も制作過程を公開すれば、アドバイスなどがいただけるかもしれませんよ。

デメリットとしまして、まずはすこし手間がかかる点です。 ただ、少しの手間でより多くのメリットを享受することができるのならこのデメリットには目を瞑って頂きたいと思います。 他に、初心者の方は制作過程を見られるのは恥ずかしいという意見もあるかもしれません。 気持ちの持ちようと一蹴するのは簡単ですが、難しいですよね。 ただ、上達するための近道だと考えて欲しいです。 出来上がった物に後から改善をもらうのもよいですが、製作途中からどのように考えて打っているかを知るのは上達に必要なことではないでしょうか。

制作過程gifの作り方

今回は制作過程の動画として、1番手頃なgif動画をEDGE*4を使って作りたいと思います。

まず、制作過程を作る場合には途中の状態を保存しておかなければなりません。 そのために、今回はバックアップという機能を使います。 ドット絵は普通の絵とは違い、ファイルサイズは大きくありません。 そのため、一つ一つファイルとして保存するという形態をとることができます。 EDGEのメニューバーから設定→設定を押すと設定画面が出てくると思います。 その設定画面の中にバックアップという項目があるので開いてください。

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ここで「バックアップをとる」と「毎回名前を変えて保存」にチェックを入れることで下に表示されているフォルダ内にバックアップを取る間隔ごとに逐一保存されます。

その後、普通にドット絵を打ってください。

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完成したらバックアップファイルをみてください。

上の画像のように保存されていると思います。 これら全てがその時間にできていたドット絵のファイルとなっています。

このとき、ファイル名を最初に名付けていなかった場合でも保存されているので安心ですが、順番がわからなくなるので更新日時順にするのが望ましいと思われます。

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その後、上の画像のように何のファイルも開いてないEDGEを開き先程のファイル全て選択しドラック&ドロップしてください。

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上の画像のように、すべての画像がEDGEで開かれているはずです。

次に、映画のフィルムのようなアイコンのアニメーションフィルムウィンドウを開いてください。

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このアニメーションフィルムの中で動画を作成します。

画像のフレームの下あたりにあるカーソルアイコンの横の四角いマークのアイコンを押してください。

この四角いマークのアイコンがアニメーションにする画像と大きさを決めるものとなっています。

順番にEDGEに画像が開かれているので、最初の画像の最大化ボタンを押し最大化してください。

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ここでドット絵を拡大し、ドラックすることでアニメーションにする画像と大きさを決めます。

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今回は、画像のすべての範囲をアニメーション化することにしました。 選択すると、自動的にアニメーションフレームにアニメーションする画像が表示されます。 f:id:sytkm:20171210001311p:plain その後最小化すると他の画像が出てくるので、順番にクリックしてください。 その通りにアニメーションフレームに表示されます。 f:id:sytkm:20171210001620p:plain

すべて表示させたら、次はアニメーションの作成です。

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ウィンドウに再生ボタンのようなアイコンをクリックすると、アニメーションプレイヤが表示されます。 このプレイヤの再生ボタンを押すと出力されるgif動画が再生されます。

デフォルトだと画像間のディレイは33と高速になっているはずなので、高速な表示がなされると思います。 このままでは高速なgif動画が作成されてしまうので、ディレイを変更します。

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アニメーションフレームのメニューバーから、フレーム→全ディレイ一括変更でディレイの変更画面が出てきます。 この数値を1000とすることで1000ミリ秒、すなわち1秒ごとにgif動画の画像が切り替わるようになります。

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最後にアニメーションフレームのメニューバーから、ファイル→アニメーションgif形式で保存を押すことでgif動画として保存することができます。 このまま保存を押すことでgif動画が作成されます。

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これで完成です。 SNSなどの動画に投稿する場合にはgif動画を大きくしたほうが綺麗に見えます。 gif動画を綺麗に拡大するなら、gifmagazineさんのPixel Art Resizerがおすすめです。

gifmagazine.net

終わりに

いかがでしたでしょうか。 一連の流れは詳しく説明してあるので長くなりましたが、慣れれば時間もかからずに作成できると思います。

ドット絵って楽しいんですよね。 ただの点だったものが段々形にそして絵に変わっていく様子、たまりません。 ぼーっと打っているだけで時間が過ぎちゃいます。

ドット絵は一点変えるだけで印象が変わります。 自分の理想に近づいた一点を見つけられると、すべてが報われるような気がします。 至高の一点を求めて日々ドッターが日々しのぎを削っているとかいないとか…。

そんな楽しいドット絵、みなさん打ってみませんか? きっとこのドット絵アドベントカレンダーをすべて見た頃には打ちたくなっているはずです。 この記事もその助けになっていればいいなと思っています。それではまた。

12月10日、ドット絵アドベントカレンダー 10日目の記事でした。