しりとり

よろしくお願いします。

突然ですが、今日はしりとりの話。

「しりとり」は誰でも知っていると言っても過言ではないような言葉遊びだと思っています。 何人でもできるし、誰でも知ってるからルールの説明をする必要がない。
本能に染み付いているといっても過言ではないのかもしれませんね。*1

しりとりのすごいところの一つに、口が動いて音を出しても良い状況ならだいたいどんな状況でもできるところがあると思っています。

場所を選ばないってすごいですよね。 なんなら、人と対面することが難しい今でもできます。 (といっても、Discordなどで通話を始めてしりとりをする人なんていないと思いますが。)

ぼくが昔いつやっていたのかを思い返したところ、高校の頃、部活の帰りによく自転車をこぎながらしりとりをやっていた経験が頭に思い浮かんできました。

高校生の頃なので、ある程度皆語彙はあります。 なので、すぐには終わらない。 そんなずっとしりとりが続く場合に備えて、よく縛りを設けていました。

皆さんは縛りしりとりをやったことはありますか。 一番最初に思い浮かぶのは、使う言葉の種類を制限する「制限しりとり」かなと思っています。 例えば、地名縛り。

アメリカ」→「カナダ」→「ダマスカス(シリアの首都)」→「スリジャヤワルダナプラコッテ(スリランカの首都)」→「テムズ(川)」→…

地理を習っていた学生時代にはよくやっていましたね。 このためってわけではないですが、国名と首都名はなぜかたくさん覚えていました。 チャドの首都で終わらないしりとりになったことも何度もありました。

他にも、文字数縛りなんていうのもやりました。 5文字以上の言葉限定にしていくと難しくなってきます。

「四苦八苦」→「クイーンベッド」→「ドリュウズ」→「ズッキーニ」→「ニャンちゅう」→…

〇〇の〇〇みたいなものは議論の余地があったりしますよね。

変わったものでは、英語縛りなんかもやっていました。

「entry」→「yield」→「discount」→「technical」→「lie」→「enter」→「rhythm」→…

スペルや意味を聞かれたときにちゃんと答えられないと恥ずかしいので必死です。 これまでの英語の経験が全部返ってくる気がしていました。

あとは、ちょっと別の観点から、時間制限なんていうのもつけていました。 時間を制限されると、人って思っているより焦るんですよね。 で、焦るととっさの言葉で下ネタが出てきてしまう。 あるあるですよね。

そういえば、しりとりのルールの方を少し弄ったものもよくやっていました。 たとえば、うえとり/あたまとり。

これは、言葉のお尻を取るのではなく、言葉の頭で終わる言葉を言っていくゲームです。 一見簡単そうなんですが、皆さんも頭の中でやってみてください。 これが、とてつもなく難しい。 しりとりで使う部分じゃない頭の部分を使っている気がします。

「しりとり」→「古紙」→こ、こ…違った、こで終わる単語だった、みたいな感じにいつもなってしまいます。

このうえとりで、自分がしりとりをするときは、ディクショナリー連想*2で単語を思い出しているんだな、と気がつきました。

「あ」から始まる単語を考える際に「ああ」「あい」「あう」と2文字目に一つずつあてはめて考えてみる。 そうして思いついた単語を出す、といったかたちです。 この連想ってうえとりには全く通用しないんですよね。

「あ」で終わる単語を言うときに、「ああ」「いあ」「うあ」と考えても、3文字目を考えるタイミングでは「あああ」「いああ」「うああ」と2文字目まで考えたものがすべて無駄になって新たに連想を始めないといけない。 徒労感が半端ではないです。

こう書いていたら、「あ○あ」「い○あ」「う○あ」と連想すればいいことに気がつきました。 もしかするとこの考え方のほうが単語が出やすいのかもしれません。

ルールをいじるしりとりといえばもうひとつ、二文字しりとりっていうのもやっていました。 簡単に言うと、後ろ2文字を引き継ぐしりとりです。

「ロープウェイ」→「栄光」→「工作」→「サクリファイス」→「イスタンブール」→…

漢字2文字の熟語が多くなってしまうとつまらなくなってしまいますが、それを制限することでいつもと一風変わったしりとりが遊べます。

いろいろなしりとりを書いてきました。 単純なルールって応用が効くんですよね。 応用が効くほうが楽しいですよね。 だからこそ、皆に愛されてきたんじゃないかと思っています。

しりとりのすごいところといえば、もう一つ、途中でやめられるという点があると思っています。 普通他人と交流するゲームって勝ち負けがつくなど一段落あるまでは抜けられないものが多いです。 ただ、しりとりは違う。

分かれるタイミングになったら、それじゃあねってその人だけ抜けられます。 残った人でそのゲームを続けられる。 よくよく考えたら、それってすごいことなんじゃないでしょうか。

これは時間制限がないという話にも繋がります。 縛りの話で少し書きましたが、時間制限を設定できるということは、つまり、もともとは時間制限がないということ。 やめたいときにやめられるっていいですよね。

最後に、人を選ばないことも書いておかなくてはいけません。 老若男女だれとでもできる。 共通の話題がなかったりまだわからなかったりするタイミングでみんなで遊べと言われたら、しりとりをしてしまう気がします。

また、その人の出す単語から趣味などその人の本性が垣間見えます。 ゲーム関連単語を多く言っていたり、難しい単語をたくさん言っていたり。 そういった話から会話が弾む可能性もありますよね。

そういえば、しりとりで言及しておかなければいけない、相手への攻め方についても言っておきましょう。 皆さんはしりとりで相手に勝とうと考えると、どんな攻撃を行いますか。

おそらく、一番良く考えられる攻撃として、1点攻めがありますね。 同じ文字で終わる単語を繰り返す1点攻め。 皆さんもやったことあるのではないでしょうか。 「る」で攻めていたら、「ルール」で返されてしまう経験、何度もあります。

どんな言葉で攻めるのがいいのか調べたところ、やはり「る」が良いというエントリがありました。

active-galactic.hatenablog.com

トリビアの種で「広辞苑に載っている言葉で長くしりとりをしたら最後の言葉は〇〇」みたいなものもありましたが、たしか「るすばん」とやはり「る」だった記憶があります。

どんな攻め方であれ、相手の選択肢を減らすということが重要なのでしょうね。

ここまでだらだら書いてから、最近しりとりをしてないことに気がつきました。 いろんな娯楽が増えてきたからですかね。 言葉を使わないとどんどん抜けていくので、できればときどきしりとりをしていきたいものです。

それではまた。

*1:過言ですね

*2:自分定義