鳥の囀り(さえずりってこんな漢字で書くんだね)

よろしくお願いします。

ここ2ヶ月くらい、頻度高くやっていたゲームがあります。 ウイングスパン(WINGSPAN)というボードゲーム。 デジタル版はSteamやSwitch(!)で出ていたりします。

store-jp.nintendo.com

ついに先日、デジタル版のアチーブメントを全部達成しました。

やっと紹介できるようになったかな、ということで書いていきます。

まずはウイングスパンの紹介から。 ドイツで発展してきたということもあり、海外で作られているものが多いボードゲーム。 このウイングスパンというゲームも違わず海外発祥の作品です。

ゲームの内容を一文であらわすならば、自分の場に鳥カードを出していき、場を成長させ、ゲーム終了時に一番点数が高い人が勝ちというもの。 鳥カードを出すには餌や卵などが必要で、点数が高い鳥カードは必要な餌が多く、また出していくに連れ必要な卵が増えていきます。 出した鳥には「餌を追加でもらえる」や「鳥カードを1枚手に入れる」など、それぞれ様々な効果があるので、その効果を使いながらうまくやりくりしていくことが重要です。

ドイツ年間ゲーム大賞やドイツゲーム賞といったボードゲームの賞をたくさん受賞していると聞けば、その評判の高さも垣間見えるのではないでしょうか。 ここでルールをつらつらと書いてもいいのですが、多分画像がないとつまらなく、画像を撮るのが大変なので伝わりやすいサイトを紹介するにとどめておきます。

nicobodo.com


さて、このウイングスパン、発売された当時から面白いと話題だと知っていましたが、いまいち食指が動いていませんでした。 というのも、こういった自分の場を発展させていくゲームは自分の好みではあるものの、 もう少しファンタジーやSFのようなちょっと現実と離れたようなフレーバー*1の作品のほうが自分に刺さる傾向が多かったからです。

その状況に転機が訪れたのは2021年2月。 2回目の緊急事態宣言が発令されたときくらいでしょうか。 フォロワーがデジタル版をやっているのを見ておすすめされたのが、興味を持ったタイミングだったのを覚えています。

うまい具合にSteamのセールが重なっていたこともあり、ゲームを購入して遊んでから1週間後。

気がついたらアナログ版も手元に届いていました。

そう、このゲーム、本当に面白いんです。 楽しさとしては、8+7+6+5の26ターンという限られた期間で、どれだけ自分の場を成長させられるかというところだと思います。 一部強いと言われている鳥カードはありますが*2、バランスもそこまで崩壊しているわけではなく、お手軽に成長が楽しめるのが脳を刺激してくれます。

これを出したあとこれをやって、次にこれをして、というように何手か先の行動を考えながら進めていく。 思ったとおりに動いていくのがとても楽しいのはもちろん、途中に入る可能性があるインタラクション*3も 自分のやりたいことを大きく阻害するわけではないため、計画通りにできないという不快感があまりなく楽しめます。*4

もう一つ、忘れてはいけないところとして、このゲームの遊びやすさが素晴らしいところがあります。 前述の不快感がなく、というところもそうですが、たとえば、4つあるラウンドごとに小目標が設定されており、何をしようかという指針を作りやすい点。 他人の場も見られるので、その動きを見ながら小目標をどのくらい達成するのかが考えられ、遊びやすさとして一役買っている気がします。

全員に配られる目標カードも、1つの高い目標があるのではなく、どんどん加点されていくカード、または2段階の目標があるカードとなっており、その目標カードが無駄になりにくいところも良いですね。

また、カードイラストやテキスト、コンポーネント*5などもウイングスパンの穏やかな雰囲気を際立てており、より深く世界へと入り込むことができます。 カードには鳥の名前や効果だけではなく、生態や羽を広げた全長なども書いてあり、この鳥ってこんなに大きかったんだ。という発見もあります。

更に、それらのテキストが雰囲気を作るだけでなく、点数を獲得するための役割としても成っているのが嬉しい。 山札から引いた鳥カードの全長が小さければ1勝利点、鳥の名前がX文字以下のカードが何枚ならばX勝利点など、ゲームと関係ないような部分が実は関係があった!という発見もまた面白いです。

コンポーネントについても、ダイスタワー*6が餌箱みたいなかたちだったり、卵のコンポーネントがかわいい卵型だったり、自分の場をつくる個人ボードの裏側が革っぽくなっていたり。 例を上げれば枚挙にいとまがありません。

この穏やかな雰囲気というのは、言うに及ばずデジタル版にも反映されています。 リラックス効果があるんじゃないかと思うような美しいBGMが流れている中、鳥を出せば説明とともに鳴き声が流れ、場にいる鳥はアナログ版と同じ構図かと思いきや、羽ばたかせたり首を振ったりと動く。 丁寧に作られているなと感じる出来で、もっと続けてやりたいと思ってしまうこと請け合いのゲームです。

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鳥たち


さて、紹介としてはこんなところでしょうか。 実は、デジタル版のアチーブメントをすべて達成したあと、一度満足して離れていました。 文章を書くぞと思って、改めてデジタル版をやったらこれがまた楽しい。 無事(?)戻って来て遊んでいます。

デジタル版を買うもよし、アナログ版を買うもよし、ボドゲカフェでやるもよし。 ソロ用の遊び方もあるので、一人でも遊べます。 機会があればぜひぜひやってみてください。

ウイングスパン、ひいてはボードゲームに興味を持ってもらえるとうれしいです。 他にもボードゲームはたくさんの種類があるので気になっていたら遊びましょう。 オンラインで遊べるボードゲームもあり、ぼくもいつでもお相手します。

それではまた。

*1:そのゲームが持つテーマのようなもの

*2:ワタリカラス/シロエリガラス

*3:他のプレイヤーとの絡み/干渉

*4:拡張では妨害系のインタラクションも入ってくる場合があります。

*5:コマやボードといったボードゲームの部品

*6:ダイスを入れると転がって公平にダイスが振られるもの