コロナで遊べる機会が本当になくなってしまい未プレイ・未やりこみのボードゲームが大量に自宅に鎮座し始めているので、 せめてもの救済としてブログを書きます。
初めてのこの回は「Jaipur」。 ルールが簡単で短時間で楽しめる、2人専用ボードゲームです。
ゲームについて
Jaipurとは
2009年に発売されたカードとトークンを使う2人専用ボードゲームです。 発売されてから随分経っていますが、最近アートワークが新しくなったバージョンも出ていて、まだまだ現役で遊ばれているゲームです。
ゲームデザイナーは Sébastien Pauchonさん。 多分一番有名なのもこのJaipurだと思います。 自分もこのゲーム以外は持っていません。
プレミアム限定にはなってしまいますが、BoardGameArenaというオンラインボードゲームサイトでも遊ぶことができます。
世界観
ホビージャパンから日本語訳が出ているのですが、それによると、
ジャイプルは、インドのラジャスタン州の州都です。あなたは、毎週の終了時に対戦相手よりも裕福になることで、マハラジャ専属の商人になりたいと思っています。そのためには、市場で品物(カード)を集めて交換し、売却してルピー(トークンの裏面)を稼がなければなりません。
というものです。 確かに、商品を取引する感じは商人感出ている気がします。
遊び方
基本の流れ
遊び方は簡単。 自分の番になったら、
- カードを取る
- カードを売る
のどちらかを行う、ということだけ。
これを繰り返して、品物が3つなくなるか、山札が切れたら終了。 勝利点を計算し、高い人が勝ちというゲーム。
カードを取る
カードを取るには3つの方法があります。
1つ目は、1枚商品カードを取る。
場にカードが5枚並ぶので、その中から商品カードを1枚選び、手札に加えます。 その後、山札から場に1枚補充されます。
2つ目は、2枚以上商品カードを交換する。
自分の手札の商品カード、もしくは脇に避けているラクダカードを好きな枚数出し、場の商品カードと交換します。
3つ目は、ラクダカードをすべて取る。
場のラクダカードをすべて取り、脇に置きます。 その後、場の減った枚数分山札から補充します。
1つ目と2つ目では手札は増えますが、手札は最大7枚まで。 それ以上カードを取ることはできません。
ラクダカードは上限なく、何枚でも獲得することができます。
カードを売る
カードを売るのは簡単です。 手札から同じ種類のカードを出し、その数だけ商品トークンを上から獲得します。 トークンは上の方が高い勝利点となっています。
商品トークンは、大きく2種類に分けられます。
一方は銀と金とダイヤモンド。 もう一方は布と香辛料と皮革。
もちろん前者のほうが高級で勝利点も高いですが、前者のトークンを獲得するには2枚以上一緒に売らないといけないという制限があります。
また、商品は3枚以上一緒に売ればボーナストークンがもらえます。 最大5枚同時売りのボーナスで、枚数が多いほど高い勝利点がもらえます。
最後に、ラクダボーナス。
ゲーム中に相手が何枚ラクダを持っているかは非公開ですが、ゲーム終了時にラクダが多いほうが勝利点5点がもらえます。
終了時
ゲーム終了時は、この商品トークンの勝利点、ボーナストークンの勝利点、ラクダボーナスの勝利点を合わせ、 点数が高いプレイヤーが証というトークンをもらえます。
その後、カードをシャッフルしトークンを戻し最初の状態に戻したあと、ゲームを繰り返し、 先に2枚証トークンをもらったプレイヤーがゲームの勝者となります。
感想
ゲームの内容について
場や手札とにらめっこしながらのカードのやりくりや売るタイミングの見極めが肝になっている、簡単ながら頭を使うゲームです。 ウンウン悩みながらカードを出していく。苦しいようにみえて実は結構楽しかったりします。
ただ、簡単かつ2人集まれば遊べるということもあり、何度か遊んでいるのですが、とにかく弱い。。。 自分ものすごく向いてないんだな…とやるたびに思うのですが、なんだかんだ楽しいのでやっちゃうゲームですね。
持ち主が弱いので、持ってる意味があるのか?という疑問符が付きますが、持ち主が必ず勝つゲームほど面白くないゲームはないので、 多分いいゲームなんだと思います。
ボードゲーム自体について
ゲームとしてはとても楽しいですが、欠点を言うなら、コンポーネントは並び順などが決まっているため準備が大変なことが挙げられますね。 最近の連続で遊ぶボードゲームは連続で準備しやすいようにできているものが多いですが、 少し前のゲームになるとそのあたりの配慮がまだ足りてないみたいな気がします。
先に書いたとおり、アートワークが最近変わったものが今一般に流通しています。 個人的には新しいアートワークのほうが陽気な感じがして好きです。
箱にはオーガナイザーがついていて、収納が便利です。
ただ、カードのサイズがぴったりになっているため、スリーブに入れられないのが少し残念です。 といっても、カードにはリネンフィニッシュ加工が行われているため、あんまりスリーブに入れる必要はないかと思います。
なぜ購入したか
確か、最初に知ったのはYouTubeのゲームプレイ動画だったと思います。 マーマンAsobiチャンネルさんのこの動画でしたかね。
かなり手軽に遊べそうなのと、そこそこ頭をつかいそうなところが気になっていました。 また、2人用ボードゲームも自分はあまり持っていなかったので、機会があればほしいかも、とも思っていました。
その後、アメリカのAmazonから他のボードゲームを買おうとしたタイミングで、もう少し追加で買っても送料が変わらなそうだったので、 追加で買おうとボードゲームを探してたら見つけたので購入しました。 アメリカのAmazonから購入したので英語ですが、カードに言語依存はないため、特にプレイに問題がないのもいいですね。 (説明書は英語です)
自分がJaipurをやるときの方針
攻略じゃないですが、対戦する際に考えていることをつらつらと。
カードを取る
基本的に相手にいいカード(銀、金、ダイヤモンド)を取られると負けにつながるので、それが相手の番に場に出ないようにしたいですね。 場が一番リセットされるのは全回収となるラクダ。 相手がラクダを取らざるを得ない状況を作るのがベストだと思います。
例えば、相手にカードが一枚もない、もしくは少ない場合。 そのときには、相手はカードを売るという手段が取れなくなるので、ラクダを引き取らざるを得ません。
逆に、複数交換のタネとなるラクダを増やしたいタイミングも往々にしてあると思います。 そんなときは、相手がカードを上限近くまで持ってるときに回収するといいかもしれません。
カードを上限近くまで持ってるとき、ほとんどは相手はカードを売ろうとしてる場合だと思います。 そのときにラクダカードを引くことで仮にいいカードがたくさん場に出たとしても、 相手はラクダと交換しようとしても上限になるためカードの獲得が難しくなってきます。
手札から交換する手もありますが、カードを売ろうとしている人の手札が悪いはずがありません。 自分の手札を崩してでもいいカードを取るという選択肢は取りにくいと思いますね。
ただし、相手が上限近くまであっても、ラクダを回収したくないからちびちびと1枚ずつカードを取っているときには、 やめておいたほうがいいですね。 そういった場合、いらないカードを多く取っていることが多いので、 場をリセットしてしまうと交換でカードの手札上限を超えずにいいカードを取られてしまいます。
また、相手がラクダもカードも持っていないタイミングもリセットチャンスだと思います。 カードがない場合、相手は1枚獲得するという選択肢しか取れないため、いいカードがでても複数枚獲得ができなくなりますからね。
カードを売る
布、香辛料、皮革といった通常カードは、取るタイミングによってもらえる勝利点が大きく違います。 相手が通常カードを狙っているように見える場合は、1枚売りでもいいので、早めに売っておくと良いと思います。 これは、相手が同じ枚数を売るときに獲得できる点数を低くするためです。
例えば、同じく布を4枚売る場合でも、5332の13点+ボーナスになるか、3322の10点+ボーナスになるかという違いがでます。 相手には低く、自分には高くという点数の取り方は勝利に必須ですからね。
また、後半にはボーナスでの加点が重要になってきますが、2枚や3枚同じ商品カードが手札あるときでも、 場で一気に複数枚取れるような場合を除いて、5枚の複数枚ボーナスは狙わないほうがいいと思います。 手札の余裕を減らしてしまうほか、前述の早取りができなくなってしまうというところがマイナスです。
ただ、相手も大きめのを狙っていそうな場合には、自分も追随するべきかと思います。 5枚売却することで、ボーナスは低くて8点、高ければ10点もらえるので、これを失うのは厳しいと思います。
いいカードについては、3枚ボーナスなども狙う必要はないと思います。 カードの枚数自体も少ないので、ずっと手札に残ってしまいがちです。 場を更新したくないときや、相手が自分の持っている商品狙っていたら売却する、くらいのスタンスがいいと思っています。
手札の枚数
ここまで書いたように、相手/自分の手札の枚数というのがアクションの一番重要な判断基準だと思っています。 上限や下限になると取れるアクションが1つ減ってしまうので、相手に行動が読まれやすくなってしまいます。 できるだけ、極端な手札にならないようにしたいですね。
終わりに
ボードゲームのエントリを書こうと思ったときに、最初は何のボードゲームにしようか少し考えた結果、このJaipurに落ち着きました。
これまでにもいくつかボードゲームについての記事を書いていました(下記参照)が、結構がっつりと書き、紹介や方針なども入れるのは今回が初めてです。
ルールが簡単で書きやすい、なんでこのゲームを買ったか覚えているなどが理由の一つですが、一番の理由は、あまり得意ではないゲームだからです。
得意なゲームや好きなゲームについて滔々と語るのもいいですが、 得意ではないゲームについて書くことで、いい点や悪い点が見えて、どんなゲームかわかったりするかな、と思ったというわけです。 このゲームについて書いたんだからこのゲームについても書こう、ってなるのも狙っていたりします。
紹介したいゲームもたくさんあるので、できれば週イチくらいで書けるといいですが、それは明日以降の自分に任せます。
それではまた。