漫画『この世界は不完全すぎる』

コミックDAYSで連載中のファンタジー『この世界は不完全すぎる』

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調査隊「王の探索者」の一員であるハガはとある任務でドラゴンの襲撃から村を守ることになる。 防衛には成功したものの、その村のニコラから自分もシーカーとしてお供したいということを言われるも、無理な願いであることを伝えられた。

実はこのドラゴンの襲撃イベントは負けイベントと言われているもので、どんな条件でも村が全滅するか確かめるということをハガは行っていた。 そのとおり、撃退に成功しても、ニコラは自然発火で身体が燃えてしまった。

そもそも、この世界は、異世界でもなんでもなく完全体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」というゲームで、ハガはゲームのデバッガーとして参加しており、ログアウトができない状態から1年が経とうとしていた。

イベント終了後、一人で報告を上げていると、なぜか燃え尽きたはずのニコラが訪れてきて、いろいろあって一緒に旅をすることになる…という話。

SAOのようなサバイバル要素ありのゲームということで、死んではいけないという緊張がありそうだけど、漫画ではそこよりもゲームのデバッグをどうやって進めていくかに重きをおいている感じ。

ゲーム内ではデバッグモードというチート機能がいろいろ使えるが、ハガは使おうとしない。 あくまでデバッガーとしての任務を全うしている。 そのデバッグモードにより同じ会社のハガ以外のデバッガーが大変な目に合っており、自分がその目に合わないために控えているわけである。

だからこそ、メタAIのテスラに気に入られたんだと思う。 テスラに入れ替われるニコラと一緒に冒険し、様々なデバッガーの悪事を正していく。 真面目にやるもんだよね。

ただ、強引な突破をするためにはバグやグリッチを使っており、実際にはありえないゲームならではの解決法をするなど一味違った冒険が楽しめる。

去年のランキングでは1位にあげており、何度読み返しても面白い。

sytkm.hatenablog.com

1年ゲームに取り残された人の狂気が描写されており、一度は読んでほしい。