法要

祖父の七回忌ということで、3連休は関西の方に帰っていた。

といっても、ほぼ親族だけでやるもので、だいたい1時間程度。 家に来てもらった僧侶に読経をしながら焼香をし、その後、参加者全員で食事をするといったかたちである。

自分の母方の祖父は浄土真宗の東側である大谷派だったらしく、そちらの僧侶の方に来てもらって行った。 正直どういう教義なのかも知らず、直前にインターネットで検索した知識を総動員して乗り切った。 はずなのだが、焼香の方法を間違えてしまった。

前回法要を行った父方の祖母は西側である本願寺派だったため、焼香時には額の位置まで掲げてから香炉に落とすということが必要である。 前回はそれをやらずにそのまま香炉に落としてしまったので、今回は額に掲げてから香炉に落とした。 しかし、大谷派ではそのまま香炉に落とすだけでいいらしい。

互いに逆の作法でやってしまったため、悔いが残る。 もちろんその動きで何が変わるのかは知らないが、作法には乗ったほうがいいはずである。

全く信じていないのに行事に参加するのに意味はあるのかと思わなくもないが、全く信じていないのに修学旅行でお寺に行ったのと一緒だと思うと、仕方がないものなのかもしれない。 今どきこういった行事はあまり開催されることが少ないのか、僧侶の方が十三回忌も是非といった話を営業トークとしていたのが印象に残る法要だった。

今回はまだしも、こういった作法をこれから使わなくてはいけない時期が来るかと思うと、少ししんどい気持ちがある。 最近新興宗教が話題になっているが、そちらと何が違うんだということを考えなくてもわかるようにはしていたほうがいいかもしれない。