よろしくお願いします。
いつの間にか12月になってしまいましたね。
表題のとおり、今年もやります。 ランキング。 2023年に買った漫画のランキングです。 対象の作品はその年に1巻を買った漫画。発売日・ジャンルは問いません。
同じ縛りでまとめた昨年はこちら。
例年はもう少し遅いのですが、今年は早めに書きます。 正確に言うと、毎年年末バタバタするのに疲れたのともう新しく買わないのでまとめられるなと思い書き始めています。
それではどうぞ。
ランキングだけ見たい方はこちらから。
19位-11位
19位 先生、好きです。
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
女子校の新米教師と生徒2人のラブストーリー。
新米教師である樋口が担当しているクラスの子である市川さんから告白されたところから始まる。
心の機微を描くのが上手い『アオのハコ』の三浦糀先生が真っ直ぐな気持ちとかを丁寧に描いているので、楽しく読める。
主人公が誠実で安心した。 ちゃんと決着をつけるところも含めてよかったと思う。
初期の作品だから荒削り感を感じるときもあるけれど、そういったところも含めてぜひ読んでほしい。
18位 アウトサイダーパラダイス
booklive.jp ジャンル/ギャグ
女子高生たちの日常を描いたシュールギャグ漫画。
『あそびあそばせ』という作品を知っているだろうか。 その作者である涼川りん先生の次回作といえば伝わる人には伝わるであろう。
前作よりシュールさに磨きがかかっていて、もはやゾクッと恐怖を感じるくらい。 舞台が中学生から高校生に上がったことや主人公グループの人数が増えたのが影響しているのか、単純じゃない人間関係も魅力的だと思う。
わかりやすいギャグみたいなものはないので、ちょっと人を選ぶかもしれないけどハマる人はドハマリすると思う。
17位 犬とサンドバッグ
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
年の差がある二人の離島で紡ぐラブストーリー。 都会から島に単身で戻ってきた日子にコンビニで働くチマキが一目惚れするところから話が始まる。
ぼくの中で「人間」を描くのが一番上手な漫画家だと思ってる尾崎かおり先生の最新作。
きっかけは単純。 だからこそ、まっすぐにぶつかるチマキと含みがある日子さんの関係は、歪だけれどもどこか目を引かれる。 だんだん明かされていく二人のそれぞれの過去は単純なものではなく、難しいものであり、どう進んでいくかがわからない。 そんな話。
今作もドキドキしながら楽しめた。
16位 楠木さんは高校デビューに失敗している
booklive.jp ジャンル/ラブコメ
元陰キャの二人が織りなすラブコメ。 中学校のトラウマがきっかけとなり高校デビューした志月くんは、過去を知らない高校に進学したはずが同じく陰キャだった楠木さんと同じクラスになっていた。 楠木さんも中学時代が全くわからないような変貌を遂げている、という始まり。
デビューしても中身がまだまだ変わらないように見えて少し変わってきている楠木さんと、中身が変わったように見えて実は変わってない志月くん。 そんな二人が奮闘しながら日々を乗り越えていく様は、これからの関係を想像しながら読むのが楽しい。
そんな簡単にイメチェンできるか!っていうツッコミは置いておけば、ラブコメが好きなら楽しめるはず。
15位 愛してるゲームを終わらせたい
booklive.jp ジャンル/ラブコメ
幼馴染二人で行う恋のゲームから始まるラブコメを描いた物語。 はじめは遊びだったお互いに愛してると伝えて照れたほうが負けという愛してるゲームがいつの間にか意識するようになっていき…といういわゆる両片想いもの。
似たような展開で思い浮かぶのが告白したほうが負けという「かぐや様は告らせたい」だが、こちらは最初から直接愛してると言ってる分余計にたちが悪い。
幼馴染ってこういうものだよね!(絶対違う)が体現されてて良いです。
14位 デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い
booklive.jp ジャンル/ギャグ
人類を滅ぼすためにやってきた悪魔のデビィとそれを食い止める(?)六郎の勝負のギャグ漫画。
これに負けたらという地球が滅亡してしまうようなシリアスさは1話からなく、デビィや六郎といったみんながなぞなぞやリバーシみたいな勝負を通してわちゃわちゃ楽しむ話。
ときどき二つ名が最強の悪魔である所以を見せるところはかっこよく、それを見るところは楽しみである。 残念ながら滅多に出てこないけど。
ほぼストーリーはないようなものなので、スキマ時間に楽しめるのもいいね。
13位 ほどいて、むすんで
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
髪を結ぶのが上手い男の子とそんな男の子に心惹かれる女の子の甘いラブストーリー。
姉に仕込まれた髪の扱いを持って不器用な女の子を虜にしてしまう。 そんな二人の世界はなんとも言えない甘い雰囲気に包まれていて、なんというか見てるこっちも恥ずかしくなる感じ。
人に髪を触らせるって正直仲良くないとできないから、その関係になったらもう何でも出来ちゃいそうな気がするけど、なんにも起こらないというところが尊いですね。
12位 新しいきみへ
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
女子高生と妻がいる高校教師の禁断ラブストーリー。という皮を被った…?
最初はただの勘違いから始まるささいな恋愛ものだが、話が進んでいくうちに少しずつベクトルが変わっていき、1巻の終わりで完全に違う方向を向く。 以降、その話の流れで進んでいくため、試し読みだけ見たら勘違いしてしまうかも。
全部言ってしまうと面白さが半減してしまうため、あえてぼかすしかないが、皆思い浮かぶであろう有名な作品を彷彿とさせる展開も女子高生の特性も興味深いため、一読の余地があるはず。
11位 エリオと電気人形
booklive.jp ジャンル/ファンタジー
電気が失われた世界で生きる電気人形のアンジュと電気人形に育てられた人間のエリオが世界を旅する冒険譚。
今の人類が失ったら困るものの筆頭である電気。 そんな電気がない世界で、様々なことを知るために旅する二人の関係は電気がなくても眩しい。 AIが発展したことで自我を持ち、それを止めるために電気を失うことを選択した人類という壮大な世界観はストーリーの広がりを感じさせる。
2巻が待ち遠しい。
番外 漫画アプリについて
今年は漫画アプリを大量にダウンロードする年でした。 追いたい作品が全部違うアプリになっているのが悪いって言いたいんですが、出版社の都合もあるので仕方ないのかも。 とはいえ、1-2作品しか追ってないアプリも含めると10個以上あるのは多いですよね。 まとまってほしいなあ。
漫画アプリのなかで圧倒的に強いのはジャンプラだと思っています。
特にオリジナル作品は初回全部無料というのが強い。 他のアプリだと毎日無料で読めるとかなのが連載中のものだけとはいえ最新話まで読み切ることができるのはジャンプラくらいなので、開く時間読む作品ともに一番多くなっています。
なお、自分は好きな作品は本棚に並べるように買って手元に残しておきたいので結局買っちゃっています。 集英社作品の購入率が高い。 完全に手のひらで転がされていますね。
10位-4位
10位 ニューノーマル
booklive.jp ジャンル/ファンタジー
感染症が流行ったことによりマスクで口を隠すことになった近未来。 その中でパンデミック前の時代に思いを馳せる二人のSFファンタジー。
きっと新型コロナの流行が始まらなければ生まれなかったであろう話。 また、マスクをなくすことを選択した今からも生まれないであろう話。 時代をうまく切り取った物語であり、一発屋的な展開かと思いきやそうではなく、SFとしてうまく描かれている。
最初は小さなラブストーリーだった話が、ウイルスにかかったところから変わり始め、世界に歯向かう団体の話になり、パンデミックの陰謀の話になり、と広がっていく。
SFが好きじゃなくても楽しめるはず。
9位 株式会社マジルミエ
booklive.jp ジャンル/ファンタジー
怪異と戦う魔法少女がいる世界の話。 魔法少女に助けられた絶賛就活連敗中の桜木カナは、 その助けられた魔法少女が所属する企業である株式会社マジルミエに流れで入社することになる。 それからの株式会社マジルミエの活動を描いている。
2024年にアニメ化も決定している。
魔法少女という言葉からは日曜朝の幻影を見る人もいるかも知れないが、その幻影は置き忘れていたほうが幸せかもしれない。 この作品での魔法少女はあくまで仕事であるし、対する敵も寒気がするような姿の生物が多く、日曜朝にはちょっと重たい。
でも、そんな重い雰囲気を吹き飛ばすくらい株式会社マジルミエの社員の魅力があるため、ワクワクすること請け合い。
単行本では9巻までで第一部が終わり、少し成長した登場人物たちが登場する第二部が始まる。 ジャンプラで初回無料で全話読めるので、アニメ放映前にぜひ読んでほしい。
8位 女子高生除霊師アカネ!
booklive.jp ジャンル/ギャグ
生活費を稼ぐため、蒸発した父親に代わって除霊師として活動する女子高生のアカネを描いたギャグ漫画。 あらすじの「父親直伝の怪しいテクで、今日も霊を祓いまくる! 当然 霊なんて見えない」から察してほしい。
作者は『ヒナまつり』の大武政夫先生。 なんと読み切りで好評だったのでシリーズ連載になった作品。
『ヒナまつり』とは違い、異能や超能力などは出てこない。 ノリと機転で何とかするタイプのアカネがなんとかして詐欺、じゃなかった詐欺まがいのことをしてお金を稼ぐ。
そこが笑える。 こういうの好きな人きっと多いはず。
7位 J⇔M ジェイエム
booklive.jp ジャンル/ギャグ
孤高の殺し屋Jと孤独な少女恵がひょんなことから入れ替わってしまったので、お互いの生活をなんとかしてやり遂げようとするギャグ漫画。
作者は『ヒナまつり』の大武政夫先生。 そうです、今年2シリーズ始まったんです。
入れ替わりをごまかすために作った設定がどんどん悪い方向に行ってるの、とても良い。 孤高の殺し屋が殺し以外はこんなポンコツでいいのか?と思うときもあるが、それも含めて面白いのでやはりすごい。
6位 放課後のアイドルには秘密がある
booklive.jp ジャンル/ラブコメ
完全無欠なアイドル黒宮さんと、そのアイドル隠していた姿を知ってしまった主人公昼野くんの放課後の関係を描いたラブコメ。
完璧な人の駄目なところを見ちゃうとギャップで惹かれるよね、というのはものすごくわかる。 もちろん設定に突っ込みたいことはあるけど、それを補って余りある魅力は一見の価値あり。
最初は一方通行だった気持ちが交差していくのがラブコメの魅力の一つだと自分は思っていて、それがとても上手く表現されていると思う。 胸がときめきたい人はぜひ読んでほしい。
5位 サチ録〜サチの黙示録〜
booklive.jp ジャンル/ギャグ
天使と悪魔で人類代表を観察し、人類を存続させるか滅ぼすか決める人間神判が行われることになった。 その人類代表に選ばれた上野サチ(6歳)と近くで観察する悪魔代表ボロス、天使代表ランの共同生活を描いたギャグ漫画。
初っ端から人類が滅亡しそうなのが良い。 本当に滅ぼそうとしてるのかわからないママみたいなボロスと、どう見ても自身の欲望しか考えてなさそうなラン、天真爛漫なサチ。 この3人の生活は見ているうちに癖になるし、ツッコミどころは盛りだくさんなので自然と声に出してしまう。
ジャンプラで読んでいたときは最後のコメント欄を見るのが楽しみだったが、単行本を買うと連続で読める分世界に入り込める感じがしたので、こちらもいいなと思った。
4位 姫様"拷問"の時間です
booklive.jp ジャンル/ギャグ
魔王軍に囚われた国王軍の騎士団長の姫が"拷問"に立ち向かう話。
原作は『戦勇。』の春原ロビンソン先生。 2024冬クールでアニメ化も決まっている。
この作品を読むと拷問の定義が崩れること間違いなし。 そのくらい過酷(?)な拷問が繰り広げられる。
少しだけネタバレをすると、姫様はだいたい敗北する。 魔王軍の極悪非道(?)な拷問の数々に姫様は耐えられず、国王軍の様々な秘密(?)を話す。
かっこいいことを書いているが、拷問が拷問であれば秘密も秘密である。 話が進むに連れて魔王軍と国王軍の関係や捕虜の取り扱いに疑問を抱くであろう。 しかし、そんなのどうでもよくなるくらいいい人しか出ないこの漫画、気を緩めると笑顔が出てしまう。
タイトルで合わなそうだなと思った人にこそ読んでほしい。
番外 アニメ化について
自分がこれまで紹介していた中では、今回を除くと『アオのハコ』、『結婚するって、本当ですか』、『2.5次元の誘惑』、『夜桜さんちの大作戦』が今後放映が決まってるようです。 納得のラインナップだなと思いました。
アニメ化作品って増えましたよね。 増えすぎるとそれぞれへのフォーカスが少なくなるのだけが残念です。
ベスト3
3位 今日もベランダで
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
ガーデニングにハマっているエディトリアルデザイナーと隣に引っ越してきた新進気鋭な女優の日常を描いた恋愛要素薄めのラブストーリー。
タイトルの通り、ベランダではじまりずっとベランダで続く。 最初は顔も合わさず、言葉だけでやり取り。
ワイワイガヤガヤラブストーリーが進んでいくのも好きだけどこちらはこの雰囲気がいい!と言わんばかりの空気感を醸し出してくる。 このくらい恋愛してない恋愛を描く作品もいいよねと思っちゃう自分は、落ち着きを求めているのかもしれない…。
ガーデニングの知識だったり採れた野菜使って料理したりするんだけど、詳しく書かれているのでそういった知識も身につくかも。
2位 カシコイ
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
ケチな主人公である大牙が隣に住みはじめた女性、羊に惚れ、いろいろあって300万円貸して付き合ってもらうことになるという一風変わった設定のラブストーリー。
いきなりそんなに払うのどうなの?騙されてるんじゃない?と言いたくなるけど、心に突き動かされたらしょうがないのかもしれない。 でもそこにお金が関わってしまったら恋は一体どうなってしまうのと思ってしまう。
変な設定がある恋愛、好きなんですよね。 強制的に結婚相手を決めさせられるとか、告白したら負けなゲームをするとか、付き合ってるふりをするとか。 ままならないもどかしさっていうものがスパイスなのかも。
そういった作品が好きな方はこちらもどうぞ。
1位 恋文と13歳の女優
booklive.jp ジャンル/ラブストーリー
芸能事務所の経理として働いていた一色が営業に部署異動し、そこで羽賀文乃という子役の担当マネージャーとなる。 マネージャーとして接しているうちに文乃は一色に惹かれていき…という二人の一方通行な年の差ラブストーリー。
最高。
一色が社会人としてちゃんと距離置いてる中で、文乃が子どもながらのアプローチをかけているところとかは可愛い。 また、可愛い姿の合間にときおり見せる女優としての姿に、一色が揺れ動くのもとてもいい。 最初はかしこまった関係だった二人がお互いを知るに連れて距離が近づいてる様子は見ていて愛おしいまである。
この先どう転んでいくのか、楽しみで仕方ない。
何度も読み返してるし、あまりに早く次を読みたくなりすぎて、漫画アプリで先読みもしている。 連載しているCOMIC FAZっていう漫画アプリのコインが全然たまらないのだけが難点だと思う。(難点ではない)
終わりに
あらためて、ランキング一覧はこちら。
今年は買った本全部について書いてみました。
ジャンルがあまりにも偏っていて、まさしく、ラブストーリーとギャグの年でしたね。 楽しかったです。
順位こそつけていますが、そもそも本を買ったという時点でかなり好きな作品の部類に入っています。 なので、正直なことを言うと全部読んでみてほしいですね。 きっと好きになる作品があるはずなので。
来年も面白い作品と出会えるといいなと思いながら筆を置きます。 皆様にも素敵な出会いが訪れますように。
それではまた。