さようなら、Twitter。あばよ、𝕏。

※この記事は、Twitter活動15年目のタイミングで書こうと思っていた「ありがとう、Twitter。」に"加筆"した内容となっています。 Twitterカードを大量に入れているので読み込みに時間がかかるかもしれませんがお待ち下さい。


本当はこんな内容なんか書きたくなかったけど、なってしまったものは仕方ないので書くしかない。 ゆで卵が生卵には戻らないように、変わってしまったX(旧Twitter)はもう元の汚いけれど居心地が良かった場所には戻らないだろう。

今のXはSNSではないと思っている。 自分の印象では、関係ないことも書ける宣伝ツールだ。 そんな宣伝ツールには普通の人の投稿は必要ない。 そう感じてしまった。

最近の投稿を確認すると、10月の頭あたりからX(旧Twitter)への投稿がほぼ画像投稿になっている。 7月にBlueskyを始め、しばらく併用したのち、3ヶ月くらいで乗り換えた形だ。

bsky.app

おそらく最後のきっかけはXのリンクカードから見出しがなくなったところだと思う。

思えば、今年はこれまで自分がX(旧Twitter)をやってきて今までになかったくらい大きな仕様変更というものが立て続けに来たように思う。 Twitter Blue(現X Premium)という有料プランの開始、タイムラインのおすすめ/フォロー中の分割、サードパーティアプリの廃止、収益化プログラムの開始(とそれに伴うスパムの隆盛)、SMS認証の終了、有料プランのみだが字数制限の解放、通話機能やコミュニティノート、DM送信制限、現在は大幅に緩和されたが閲覧制限、ユーザーに関係ないものでもAPI有料化などなど。 人によっては小さい変更であっても、大きく感じられるものもある。

Togetterの社長が下のようなnoteを書いていた。

note.com

企業目線から見たX(旧Twitter)の変更でかなり面白い。 大変だったことは想像に難くない。 ユーザーからしても振り回されっぱなしだったからだ。

でも、もうそれも自分の中では終わった。 関わらなければ振り回される必要はないことに気がついた。

そうそう忘れていた。 もうひとつ、一番大きな変更。 Twitterという名前とロゴの変更。

移行するぞという気持ちになったのもこれが大きい。 愛着のあるTwitter、半生が消えたような気持ちになったからだ。 15年目でこんなことになるなんて思っていなかった。 そもそも、15年も続けるとも思っていなかった。


Twitterを始めたのは、2009年9月26日。 きっかけは、日本で流行り始めていた新しいSNSに飛びついたわけでもなく、ツイートを見たい有名人がいたからでもなく、当時ハマっていたiPhone/iPod touchのゲームアプリのプレゼントに応募するためだった。

当時既にたくさんの人がやっていたこともあり、プレゼントはもちろん当たらず、手元に残ったのは作ったばかりのアカウント1つ。 mixiもやってなかった自分は、一旦そのアカウントを使ってみることにしたわけである。

始めてから3ヶ月。 思ったことを1日1回ほど呟くほか、アプリの実績達成をツイートするだけだった自分はもちろん交流の楽しさに目覚めることもなく、そのままフェードアウトしていくだけだったかもしれない。 転機が訪れたのは、2010年に入ってからだった。

2月頃、いわゆるフォロー数を増やそうとしている人たちにフォローされた。 この頃は律儀にフォローを返していたのだが、そういった人たちは普段のツイートに #sougofollow や #followmeJP といったハッシュタグをつけていた。 タイムラインに出てくるため、自分もそういったことをしてフォロワーを増やしたくなり、自分のツイートの最後にもハッシュタグをつけるようになった。

ハッシュタグをつけるツイートは2ヶ月ほど続いた。 やめたきっかけは、そういったハッシュタグをつける人のツイートはフォロー数だけを見ている気がして、ツイート内容が面白くなかったからだと思う。

とはいえ、自分のツイートも近況報告とゲームのスコアツイートだけで面白くもなんともない。 ただ、そんなTwitterの使い方を少し変えるようなことがあった。 2010年6月のサッカーワールドカップの実況ツイートだ。 皆で同じものを見てリアルタイムで過ごしているのを体感できたのはこれが初めてだったと思う。

2010年8月頃は診断メーカーにハマった。 この頃、そういったTwitterで遊ぶようなものについて知り、こんなに色々できたんだなあと遅ればせながら楽しさを感じるようになったわけである。

また、2010年の10月以降、友人がTwitterを始めるようになり、メールとは違う感覚で会話ができることになった。 自分のTwitterの使い方が決まったのはこの頃だと思う。

2011年。日本のユーザーが大幅に増えたのはこの頃かもしれない。 Twitter Japanが設立された2011年3月。

そう、このとき忘れてはいけない、東日本大震災が発生した。 これで情報入手手段としてのTwitterの価値というものを感じたし、自分もその一部になるためにツイートを多くするようにしようと考えたんだのかもしれない。

そこから、日常を記録するようになった。 いわゆるライフログというものだ。

好きなもの・好きなことをつぶやき始め、しばらくしてから、同じものを好きな人がいることを知った。 その頃は「クラスタ」と呼んでいた。 自分もそういったクラスタに加わることで、ツイート数が莫大に増えた。

確認したところ、少し前に残していたTwitterアーカイブではそれぞれのツイート数が出ており2012年が一番多かった。 投稿規制がかかることを誇りにしていて、専用の規制垢みたいなものを作ったはず。 懐かしい。

月5,000ツイートって一体何をしていたんだ。

この頃は自分の環境も変わり、リアル用のアカウントというものも作った。 中毒くらい、SNSに熱中していた。

2012年から2013年は世間でも炎上が話題になるくらいSNSが浸透した時期でもある。 自分もどうでもいいツイートもすることが楽しかった。

2014年にTwitpicが終わることになり、Twitterに直接画像をアップロードする機会が増えた。 自分のツイートを検索しても画像付き投稿が増えていることが見て取れる。 また、この頃から達観したのか少し前より落ち着いたツイートが増えるようになる。 やっているゲームはスクフェスと艦これ。 これもまた懐かしい。

わかる(わかる)

2015年は☆ふぁぼが♡いいねになった年。 自分は相変わらずツイートを続けている。 この頃から、何かあったり思ったら呟くのは当たり前という感覚になっていた気がする。

そして、この頃。 Twitterをやって6年となり、文章を記すのにも慣れ、140文字に収まらない長文を書きたいなと思うようになった。 ブログも書き始めるようになる。

2016年はポケモンGOが始まった日。 そして自分のTwitterも反応してくれる人が増えた年となっている。 それまでは3いいね以上のツイートですら限られていたのに、2016年からはたくさんのツイートが引っかかるようになってしまった。 投稿の内容は変わっていないのにいいね数が変わるのは、いかに見られるかどうかに依存しているかになる。 つい最近までフォローユーザーしかタイムラインに流れなかったので当たり前だけれどね。

2017年。 Twitterのアイコンが四角から丸になった。 もはやここあたりからはコメントする必要もない。 貼っていくだけで生活が伺い知れる。

2018年はTwitterを始めてから3回目のワールドカップ。 更に、この年は自分の環境が大きく変わることになった。 その影響か、ツイートが増える。 Twitterで人と繋がっていることが、何よりも助けになっていた。

前まであったネタ的な投稿が少なくなり、日常ツイートが増えた。

この頃、映画やボードゲームの話をし始めるのだが、今の自分の一部を作ってる映画とボードゲームがこの頃なのも驚きである。 こんな感じで過去を振り返ることができるのはライフログと化したTwitterのいいところであった。

2019年。 一人が辛い的なツイートが増えていて、辛さを感じてる。

この頃フォロワー1000人を超えている。

2020年は、新型コロナが始まった年。 最初は活動的だったが、だんだん在宅系ツイートが増えていく。

2021年。 ここまで来ると、もはや思考と行動垂れ流し状態。

叶わなかった願い。

そして、2022年。 前の家では在宅勤務とかもろもろがしにくくなり、引っ越し。 更にこの頃から、少しずつツイートが減っている。

そして2023年。 Twitterの話は最初にしたのでここでは日常を。


こんな感じ。 後半からは全部ツイートで説明するので、文章を入れる必要もない。 言ってみれば、ぼくの半生だ。

Twitterがあったから様々な人と知り合うこともできた。 こうやって振り返りで思い出を蘇らせることもできる。

Twitterには感謝しかない。ありがとう。

と書いていた。

ついでに言うと、2021年あたりには応援のためTwitter株も少し買っていた。 めちゃくちゃ価値が下がっていたけど、それでも良いサービスだと信じてたから損切りとかせずに残していた。

ただ、あの現CTOが買収から持っていた株も売らざるをえなくなり、変わっていた。 買収のタイミングでは下がっていた価値が購入金額くらいまで戻っていて嬉しかった。

自分が損しないし、サービスも良くなるだろうしと、順調に行くと思っていた。 そう、このサービスが買収されてからこうなるなんて思っても見なかった。

サービスってこんな感じで壊れていくんだね。 知らなかったし、もう二度と体感したくない。

トレンドみたいなムーブメントもどんどん起きづらくなっていると思う。 MisskeyなどのFediverseやぼくがやっているBlueskyみたいな他SNSに移行する人が増えて、全体の流れが掴みにくくなっていくはずだ。

また、今後移行する人が増えると、バラバラになっていく。 今までX(旧Twitter)で繋がっていなくとも、なんか知っているみたいな関係が壊れていく。 そんな未来は望んでいなかったけど、もうその流れは止めようがない。

もともと、Twitterは大赤字とは聞いていたけど、なんとか救えなかったのだろうか。 いろいろ考えたけど、もうどうにもならない。

最初にも書いたけど、今のスパムで埋まって広告に溺れてしまうサービスには戻る気にはなれない。 X(旧Twitter)はユーザーのものではなくなってしまった。

あの現CTOが目指す謎のスーパーアプリの種として使われてしまったTwitterはもうだめなのだ。

せめて、ここで決別しておこうと思う。

さようならTwitter。あばよ、𝕏。