映画館で観た映画ランキング2023

よろしくお願いします。

漫画のランキングを書いたということはこちらも書かないといけないですね。

映画館で観た映画ランキングです。 昨年はこちら。

sytkm.hatenablog.com

例年と同じく、ランキングは個人のランキングなので自分に合わなかったというだけです。 作品が悪いというわけではないのであしからず。

ランキングはこちらから。

それではどうぞ。


自分にあまりハマらなかった映画

20位 シティーハンター 天使の涙

cityhunter-movie.com

今年一番ハマらなかったのはシティーハンター

そもそも1作目を観てないし原作をそんなに読んでないのに2作目を見ちゃった自分も悪いんだけど、今の時代ではもう考えられないセクハラ描写とかで冴羽獠に嫌悪感を感じてしまった。

声優も続投だから仕方ないのかもしれないけど、作中の描写では自分と同じくらいの年齢なのに声に遥かに年齢を感じてしまって入り込めなかったね。

Not for meな作品でした。

19位 シン・仮面ライダー

www.shin-kamen-rider.jp

脚本・監督庵野秀明のシンシリーズ仮面ライダー編。

シン・ゴジラでシンシリーズは追いかけるようにしようと思ったけど、ちょっとその気持ちが消えてしまった感じ。 正直、期待外れだったシン・ウルトラマンより面白くなかった。 あと、ちょっと描写が激しくて、そういうのが自分はあまり好みではないことも気がついちゃったなあ。

多分あの頃の仮面ライダーが好きだったとか特撮が大好きな人にはものすごく刺さるんだと思う。

18位 君たちはどう生きるか
  • 鑑賞/2023年7月22日
  • 原作/未読(同名の作品は原作ではないらしいけど)

www.ghibli.jp

久しぶりの宮崎駿監督のジブリ作品。 自伝的要素を含むファンタジーらしい。

映像は完全にジブリで、子どもの頃楽しんだジブリを見てる感覚になった。 当たり前だけどね。

ただ、内容が面白かったかというと自分にはちょっと合わなかったかな。 もうすこしわかりやすいのが好みというか。 他の人のレビューを見ると何度も見て考察するのがよいかもということが書かれていたが、何度も見る方が厳しいかなあということで。

17位 アイドルマスター シャイニーカラーズ 第1章、第2章

shinycolors-anime.idolmaster-official.jp

シャニマスのアニメ先行上映。 巷で人気が高い印象があるストレイライトやノクチルは出ず。

見た限りでは、4ユニットが新人アイドルの登竜門であるW.I.N.G.に出場したあと283プロでライブを開催する予定が出るくらいまで。

一番盛り上がるであろう3章の評価が入ってないのでこの段階で順位を出すのは卑怯かもしれないけど、出すとしたらここかなあというところ。 ミリマスが面白かったので期待を上げすぎちゃったのもあるんだけど、いまいち刺さらなかったなあ。 ユニットが別れててそれぞれにフォーカスが当たる進行がバタバタしてる印象でいまいち入り込めなかった。

曲は良くて今もときどきサブスクで聞いてるので、そこは観てよかったかな。 劇中プロデューサーはミリオンの100倍くらい有能かもしれない。

3章で覆ることに期待。

楽しめた作品

16位 北極百貨店のコンシェルジュさん

hokkyoku-dept.com

お客様が全て動物であるという不思議な百貨店で働く新人コンシェルジュの秋乃の成長と活躍を描く話。

動きはコミカルだったし、出てくる動物も魅力的でなんというかきれいな話だった。 でも、それだけであんまり印象に残ってない。

いわゆるお客様の悩みを聞く→解決するという小話が複数あるオムニバス形式だったからかなあ。 1つ1つの印象が薄いのでこの順位に。

15位 かがみの孤城

movies.shochiku.co.jp

辻村深月の2018年本屋大賞受賞作の映像化。

学校で居場所がなくなり閉じこもっていた主人公こころの部屋の鏡が光り出し、中に入るとお城と6人の中学生がいた。 そのお城で隠された鍵を探し出せばどんな願いも叶えてあげると言われ、7人は探し始める。 共に過ごしていくうちにその7人は心を通わせていくうちに真実が明らかになっていき、、というストーリー。

謎が解けていく様は鮮やかで、さすが原作の評価は高いだけあるなあと思った。

一方で、いじめがテーマなんだけどその描写があまり語られなかったのでいまいち感情移入はし辛かったかなとも感じた。 本だと頭の中で補完することが多いんだけど、映画だと結構映されたものをそのまま解釈するようにしちゃう自分の癖が裏目に出たかも。

14位 ダンジョン飯

delicious-in-dungeon.com

ダンジョンの最深部で妹がドラゴンに食べられてしまったライオスたちのパーティが迷宮で自給自足しながらダンジョンを潜っていく話。 この自給自足というのが肝で、モンスターを調理方法にこだわりながら文字通り食べていく。 1月から始まるアニメの先行上映。

原作も好きで観に行ってとても面白かった。 アニメが待ち遠しくなったよね。 かなり丁寧に作られてて、原作好きな人はもちろん、読んだことない人もぜひ見てほしい。

この順位なのは、映画館で観るほどではなかったなあという印象になってしまったから。 アニメ映えしそうな作画だったのも、映画館だとちょっと迫力が足りなかったりする印象。

特典の本の描き下ろしは良かった。

13位 ONE PIECE FILM RED

www.onepiece-film.jp

昨年上映された映画ワンピースの再上映。 自分は何故か観ていなかったので初鑑賞。

世界的歌手であるウタとそのライブを観に来た麦わら海賊団一行の話。

映画は特大画面で観るAdoのMVという噂を聞いていたので、それを見るつもりで観に行った。 YouTubeにもそれらの歌がPV付きで全部上がってるから同じものかなあと思ってたけど全然違うものでびっくり。

自分は上に書いた通りMV目当てだったので結構満足だったんだけど、ワンピース映画として観に行った人からは評価低そうな気がしたね。

12位 劇場版 ポールプリンセス

poleprincess.jp

ポールダンスを題材にしたオリジナルアニメーションの劇場版。 ポールダンスの大会、ポールダンスジャパンカップに挑む少女たちの成長を描く。

YouTubeでやっていたアニメの続きが描かれている。 ショートアニメで、今は総集編でまとめて見られる。

www.youtube.com

全くYouTubeの方の動画を見ずに行ったんだけど、ある程度あらすじを説明してくれるので問題なく楽しめた。 ただ、先に見たほうがそれぞれの人となりを知れてより楽しいと思う。

音楽とそれにマッチしたポールダンスの映像が楽しくてちょっとポールダンスに興味が湧いた。 モーションキャプチャーを使ってるらしくYouTubeチャンネルを見るとその映像もある(すごい)。

11位 らくだい魔女 フウカと闇の魔女

anime-rakumajo.com

児童文学作品『らくだい魔女』の15周年記念の映像化。

いつも失敗ばかりのらくだい魔女である銀の城のプリンセスのフウカが城の地下に隠された腕輪の封印を解いてしまい、闇の魔女を解放してしまう。 魔女の力で異世界に飛ばされたフウカたちが危機を救おうと奮闘する話。

想定通りの展開ではあったけど、面白さと60分っていう時間もあいまって満足度は高かった。 前にTVシリーズが放映されていたというわけでもないので、ちゃんと説明もしてくれるしね。

ラスト週だったこともあって観客は自分のみ。 もっと見られてもいいと思うんだけどなあと思ったかな。

10位 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

ao-buta.com

青ブタの映画三作目。 アニメ・映画(ゆめみる少女)・映画(おでかけシスター)と続いたストーリーの締め。

青ブタを知らない人に説明すると、心理的な問題を抱える主人公たちが、その問題から引き起こされる「思春期症候群」と言われる超常現象に巻き込まれ、なんとかしようと足掻く話。

このランドセルガールは主人公の咲太がフィーチャーされ、誰からも認識されない状態になってから奮闘する。 これまで周りの人たちが思春期症候群の対象となるなか、悩みが多くないのか巻き込まれはしても対象とはならなかった咲太がついに悩むことになるのは面白いね。

原作を履修済みのため展開は知っていたものの、改めて映像化されるといい話だなあと思う。 丁寧に作られていて嬉しい。

9位 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

ao-buta.com

こちらは青ブタの2作目。 思春期症候群から抜け出した妹の花楓が高校受験をする話。

花楓の成長が見えて応援したくなるんだよね。 いろんなことを知って成長する花楓がとても頼もしく見えた。

そしてそれを支える咲太も偉い。偉いんだよね。

ほぼほぼ思春期症候群は出てこないんだけど、こっちのほうが個人的には好みだった。

青ブタシリーズはぜひ皆読んでほしいなあ。

8位 屋根裏のラジャー

www.ponoc.jp

子どもの想像によって生まれ、忘れ去られると消えてしまうイマジナリーフレンドが主人公。 想像の友だちであるイマジナリのラジャーの忘れ去られる前の話。

ジブリを彷彿とさせる描写がかなり多かった気がする。

最初の説明がかなり長くてそこでちょっと飽きちゃったので微妙だった感。 ストーリーを理解していくと、面白くなった。 終盤の想像力バトルシーンはワクワクするくらいは楽しかったのでもうちょっと尺取ってほしかったな。

ただ、Mr.バンティングとその相棒はちょっと怖すぎやしませんかね? あのテーマからの造形は納得ではあるんだけど、ホラーに耐性のない自分からしたら十分に怖かった……。

とはいえ、全体を通して思い返すと良かったと思う。

観てよかった作品

7位 アイドルマスター ミリオンライブ 第1幕,第2幕,第3幕

millionlive-anime.idolmaster-official.jp

ミリマスのアニメ先行上映。

アイドルの輝きに導かれた3人の女の子が、他のアイドルと共に劇場をつくっていく話。 紹介→プレオープンイベント→チームごとのデビュー→シアターこけら落としという流れ。

人数がめちゃくちゃ多い分、THE IDOLM@STERほど個別のメンバーにフォーカスされず、薄い印象になってしまったアイドルも何人かいる。 でも、それらを全部吹き飛ばしてしまうくらい最後のシアターこけら落としが良かった。 映画館の音響・画面での3Dライブシーンは圧巻で満足。 単純だからもう少し3Dライブ映像が流れたら順位上がっていたかも。

新人プロデューサーがちょっとポンコツだったのには少しイラッとしたかな(笑)

6位 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト

ensemble.anime-eupho.com

響!の短編をもとに映像化。 部長になった久美子の初仕事はアンサンブルコンテストに出場するチームを決めること。 部長としていろんな相談に乗っていく姿が描かれている。

シリーズの人間関係の丁寧な描写は変わらず、尺の短さから深掘りはせずともまとまっている。 とはいえ、大きい大会の合間の話ということで短かったのはちょっと物足りない気持ち。

初期の頃から比べて心とかいろいろ大きくなった久美子が眩しい。 これ単体で見ても多分面白くないので一連の作品続きとして視聴することが望ましいと思う。

アニメで何が一番好き?と聞かれたら響!シリーズと答えてしまうくらい好きで、しばらく映像化が止まってたけどついに動き出してとても嬉しい。

来年からNHKで久美子3年生編も始まるということで、こちらも楽しみ。

5位 ウォンカとチョコレート工場のはじまり

wwws.warnerbros.co.jp

ロアルド・ダールの傑作『チャーリーとチョコレート工場』の工場長ウィリー・ウォンカの若い頃の物語。 ジョニー・デップが演じていた『チャーリーとチョコレート工場』が有名かも。

田舎からチョコレートがたくさん売られている街に出てきたウィリー・ウォンカが悪戦苦闘しながら幸せにしていくストーリー。 音楽と歌が随所で響くいわゆるミュージカル映画的な味付け。

楽しい映画だった! ドキドキあり、ワクワクありの展開。 こういう映画、最近全然見てなかったなあ。 ロアルド・ダール作品は日本語訳された本を子どもの頃集めてたくらい大好きだから、一昨年の魔女がいっぱいとかみたいにもっとたくさん(再?)映画化して欲しい。

夢を見ることが大事だなあと思う。

4位 窓ぎわのトットちゃん

tottochan-movie.jp

黒柳徹子の同名自伝的小説の映画化。

落ち着きがないということで小学校を退学になったトットちゃんが新しく通うことになった学校での暮らしやそこの生徒との交流を描いた物語。

子どもたちを尊重する校長先生やそんな校長先生がいる学校のもとですくすく成長していく生徒たちは眩しくて明るくて、トットちゃんにはそういう環境に行けてとても良かったんじゃないかなあ。

こんな学校が戦前あったなんて知らなかったし、黒柳徹子がそんな幼少期を送っていたことも知らなくて、自分の見識不足が明らかになった感。 その時代を知ることができる話でもあるし、話が進むに連れてだんだん戦争が近づいているため、暗くなっていくというバッドエンドが約束されていることもあって見るのがだんだん辛くなってきたりする。 できるだけ説明をせずに演出でその時代を映すのはにくい。

涙も普通に出てしまった。

これまで映像化を許可してなかったこの作品が今回許可されることになったのも、この世界があまり明るくない今だからこそ知ってほしかったんじゃないかと思う。 みんな観るべき作品。

3位 アリスとテレスのまぼろし工場

maboroshi.movie

『あの花』の岡田麿里の新作。

製鉄所の企業城下町である見伏に住んでいた主人公の正宗は受験勉強中に製鉄所の爆発を見る。 その爆発後、外部との接続が断たれ、季節も進まなくなってしまう。 そんな中、クラスメートの睦実に製鉄所に連れて行かれ、睦実お世話を任されている野性的な少女と出会うところから話が展開する。

壊れた世界の話と言ったらいいだろうか。 ただ同じ生活を続けなければいけないという状況でその生活に耐えられない子どもたちが別のことを行い世界が変わっていく。 そんな場所で、なんとも言えない感情が渦巻き、それが恋愛にも繋がっている様子。

他でも言われている通り説明はたしかに不足している感じはあるけれど、足りないところからどういうことを考えるかで作品への評価も大きく変わると思う。

少なくとも自分は面白いと感じた。

2位 BLUE GIANT

bluegiant-movie.jp

ジャズに魅了されてテナーサックスを始めた主人公、宮本大。 そんな宮本大が世界一のジャズプレイヤーになるため、上京し、凄腕ピアニスト沢辺や初心者の玉田とバンド「JASS」を組み活動を広げていく話。

ジャズってなんかバーとかカフェとかでかかってる落ち着いた音楽ってイメージだったんだけど、いい意味で裏切られた。 こんなに燃え上がるものだったのかという感覚。

また、一生懸命になることがこんなに熱かったということを久方ぶりに思い出したような感覚になった。 全く音楽の造詣が深くなくても同じ気持ちになることはできると感じたよね。

ラストのライブシーンは鳥肌もの。 観たあと感傷にひたりしばらく寒い夜空の中歩いてた記憶がある。

満足感あふれる映画だった。

1位 駒田蒸留所へようこそ

gaga.ne.jp

P.A.Worksのお仕事シリーズ。 今作はウイスキーを作る蒸留所の話。

先代の父が亡くなったあとの蒸留所を継いだ駒田瑠生が、蒸留所の立て直しや家族の絆であるウイスキーの復活を目指す話を何も本気にならない記者の高橋目線で描く。

めちゃくちゃおもしろかった。 ウイスキーの作り方の説明もさることながら、それぞれの思惑の絡まりや成長過程は見ていて気持ちが良い。

また、自分の仕事への気持ちの向け方が変わるようだった。 困難や課題に向き合うことって大切だよね。 作品は。ウイスキーに興味ある人はもちろん、自分もそうなのでない人でも楽しめると思う。

一点、言いたいことを言っていいとしたら、記者の高橋の印象を悪くし過ぎでは?と思った。 おそらく瑠生との対比的な目線から、また、物語を動かすためなのかなとは思うけど、それでもちょっと悪くしすぎていて、その後のいいことまでが出ても最後まで高橋への印象が悪いやつという印象にしかならなかった。 もう少し手心加えてあげたほうが精神衛生上は良かった…。

とはいえ、それを勘定に入れても今年一番はこの『駒田蒸留所へようこそ』かな。


一覧をもう一度。

2023年は23本の映画を観たみたいです。 まあ、1/4くらいはアニメの先行上映なんですが、昨年よりも多くなっていますね。

更に、19作品が7月以降に観た映画となっており、かなり観る時期が偏っています。 11月の末からは4週連続で土日どっちかに映画館に行って2本観るというスパートのかけっぷり。 映画は時期を問わず公開されているはずなんですがなんなんでしょうね。

今年の順位付けは悩みました。 いわゆるキャラソート的な比較したいものをズラッと書くとどちらを選ぶかの2択が出て、ひたすら選択したら最終的な順位が出るっていうツールでひとまず順位付けをしたのですが、どうもしっくり来ずあとから大幅な並べかえをしたくらいです。

それでも分かりにくかったので、「自分にあまりハマらなかった」「楽しめた」「観てよかった」でざっくり分類分けもしてみました。

わかりやすくなったかな…?

これまでを確認すると、2020:12/24『ジョゼと虎と魚たち』2021:12/13『フラ・フラダンス』2022:12/24『THE FIRST SLAM DUNK』と振り返りを書く時期の近くに見た作品が上位に来ちゃっていました。 今年も11/25の『駒田蒸留所へようこそ』となっています。 ちゃんと考えた上で決めているんですが、なんか印象で決まってる感が否めません。

なので、せめて来年からはちゃんと観た日に感想を書くようにしようかなと思っています。 そうすれば、記憶が残り観た時期が順位付けに影響を及ぼさなくなるかもしれないので。

それが正解かは来年をお楽しみに。

それでは、また。