よろしくお願いします。
毎年やっている漫画・映画といったまとめ、ボードゲーム編もやっていこうと思います。 昨年はこちら。
今年プレイしたボードゲームは25個くらいでしょうか。 その中から印象に残ったボードゲームを紹介します。
Moonrakers
1つ目はMoonrakers。
協力と交渉が混ざったデッキ構築ゲームです。
いわゆるドミニオンのように自分のデッキを強化していき、Prestigeを先に10点獲得したら勝利というゲームなのですが、Prestigeの獲得が少々特殊になっています。
自分のターンが来たら、まずContractを場に8つ出ている中から1つ選びます。 Contractには、達成に必要なカードの種類、達成に必要なHazard Diceの数、達成したときにもらえるPrestigeやお金などが書いてあり、達成できそうなものを選ぶ必要があります。
Contractを決めたら、次に協力してもらうメンバーを募ります。 一人で達成を目指すことも可能ですが、一人では難しい場合も多いです。
もちろん、ただで協力してもらうわけではありません。 Contractに書かれている報酬をどう山分けするか交渉し、お互いが納得する分け方をするかたちで協力者を募集します。
その後、協力者が決まったら自分を含めた協力メンバー全員がカードを出し、Contractを達成することができたら報酬を獲得し山分けします。
それが終わったあとは永続効果が得られる船のパーツや、デッキ強化のためのカードを購入し、次の人のターンに移るという流れです。
ソロプレイであることがほとんどのデッキ構築に他人と協力するという要素が加わることでここまで印象が変わるのかと驚きました。 また、勝ってる人には協力しないという選択肢を取るため、最後まで接戦になることが多く、脱落者が出にくいところも好印象です。
協力すれば自分の手札は変わるのでマリガン的な使い方をすることもできます。 自分のターンが回ってくる前に人数分協力機会は巡ってくる可能性があるため、ターンが来てないのにお金が貯まってる、みたいなことも。
交渉がある関係上時間がちょっと長くなるのが難点ですが、それを踏まえても楽しいゲームでした。
ポンジスキーム
続いてはポンジスキーム。
借金を返すために借金をし誰かが破産する前に勝利点である会社を一番大きくするという、似たようなゲームがあまり思いつかないゲームです。
始まったらやることはお金と資金カード、それに企業を受け取るだけ。 何もせずともお金が手に入る、楽しいゲームです。
ただし、資金カードには、何ターン後にいくら払わなければならないという条件がついています。 その数字は、もらえるお金が少ないほうが小さくなっています。
これがいわゆるポンジスキーム。 あとでお金返すから今お金ちょうだい!ということですね。
さらに、支払いを行っても資金カードはなくなることはありません。 また何ターンか後に支払いが待っています。 その支払いを行うために、更に大きなお金を借りることを繰り返します。
また、企業は場から獲得するだけではありません。 4つ目以上の企業は他者との取引でしか手に入れることができないのです。 自分の企業を成長させるために高いお金を払って買ったり、自分の支払いを行うために自分の企業を他者に売ったり、、 そんな苦しい借金をしていくゲームです。
全員の勝ち点がある程度見えるため、今破産されたら困るから苦しい人の企業を高いお金で買ったり、そうまでして買っても破産したり、このゲームもこれまでに味わったことない感覚が楽しめます。
かなり人を選ぶゲームではあるのですが、とても楽しめました。
だるまあつめ
次はだるまあつめ。
クニツィアのシンプルなバーストゲームです。
山札からカードをめくり、4枚目以降は同じカードが出たらバースト。 バースト前にやめたら引いたカードはすべて自分の前に予約枠として置いておきます。
次の人も同じ行動を行いますが、他人の予約枠にあるカードを引けたらそのカードも奪うことができます。 そうして一周したあと予約枠に残っていたカードが自分の得点です。
山札がなくなるまでカードを引き続け、最終的に点数が高い人が勝利となります。
ルールは簡単ですが、とても盛り上がりました。 せっかく大量得点が狙えそうなのに一周回ったら1点や2点のカードしか残っていないこともざら。
引くな、引くなと言いながらみんなでめくられるカードを見ていくところはさながらギャンブル。 手軽に楽しめることもあり、去年一番遊んだゲームでした。
Vindication
そして、Vindication。
失われた名誉を取り戻すため、様々な行動をして名誉を稼いでいくゲーム。
手番では起動・移動・訪問の3アクションを1つずつ好きな順番で行います。 自分もしくは仲間にしたキャラクターカードを利用する起動、 ヘクスタイルの隙間を動く移動、 隣接したヘクスタイルのアクションを実行する訪問。
それらのアクションでリソースを獲得・利用しながら、名誉を獲得し、エンドゲームトリガーが引かれたときに一番名誉が高い人が勝利です。
訪問では多くの場合、リソースを支払ってカードを獲得することができます。 日本語版がないかつ、英語でのテキストが必ず記載されており、とっつきづらい人もいるかも知れませんが、様々な効果が書いてありゲームの広がりが感じられます。
このゲームの面白いところのひとつはリソースの管理方法。 プレイヤーそれぞれリソースの総計が決まっているのですが、その多くは最初はPotentialという扱いになっており、すぐに利用することはできません。
カードやタイルのアクション効果でInfluenceというものになり、そうなってから利用することができます。 Influenceはアクション起動などにも使えるのですが、共通盤面にリソース置き場があり、その場所にInfluenceとなっているキューブを置くことで、そのリソースとして扱われます。 共通盤面で管理するというのも新鮮です。
こういうリソースを複数の用途として使えるボードゲームは自分の好みでそれに合致していました。 自分が好きなボドゲのキーフラワーなどもそのひとつです。
移動と起動は言ってみればワカプレ的なものなのですが、ヘクスタイルの配置がランダムなのもいいですね。 名誉の稼ぎ方もいろいろあるので、盤面によって全く違う展開が楽しめて良いです。
エンドゲームトリガーがだんだん増えていくのも印象的です。 名誉が一定を超えたら終了条件が増え、場合によっては出た瞬間に達成されゲームが終了となることもあります。
ランダム性は確かにありますが、ゲーム終了に向かいやすくなるため、間延びしないのも好印象でした。
さて、2023年としては4つのゲームを紹介しました。
プレイ回数はあまり多くはないのですが、普段遊んでいるゲームと違う種類のゲームが楽しめた気がします。 様々なボードゲームを買って遊ぶようになったのが2019年からなので、変革期を迎えているのかも。 いいことですね(?)
逆に、昨年たくさん行ったオンラインでのプレイがなくなってしまったことは少し悲しいです。 最近BGAにテラフォーミングマーズのα版も来たらしいので、たくさん遊べればと思います。 プレミアム会員がもったいないですしね!
それではまた。