甲子園

どうやら、甲子園が始まったらしい。

甲子園の思い出といえば、小学校や中学校の頃テレビで見た記憶しかない。 というのも、甲子園が一番身近になるであろう高校時代、自分の高校に野球部がなく身近にはならなかったからだ。

なんでも、ボールが飛んできて危ないという近隣住民からのご意見で止められていたらしい。 あのときに聞いた噂なので本当かは怪しいところなのだが難儀なものである。

野球部がないことに関しては自分は嬉しいことのほうが多かった。 グラウンドを専有できるというものもそのひとつである。

野球とサッカーはグラウンドを広く使うという点では共通している。 グラウンドの広さには限界があるため、狭いグラウンドの学校だと競合してしまうということが起こり得る。

野球部があった中学時代がそうだったため、グラウンドが使えないということに敏感になってしまったのだろう。 また、野球ボールという比較的小さいボールが飛んでくる可能性を無視できるのも大きい。

あまり詳しく聞くことはないのだが、応援に駆り出されて辛かったという話も他人事だ。

ただ、高校野球が遠かったのは人と共有できる話題が1つ少ないことを意味するわけでその点は寂しいものである。 あの頃はこうだった、みたいな野球部への好意と敵意が入り混じった気持ちも今となっては懐かしい思い出の一つになるはずだからだ。

懐かしさというのは人を気持ちよくさせる一種の麻薬のようなものだと思っている。 自分の経験がなくては味わえないものであるが、その分何もなくても思い出に浸ることで気持ちよくなれるため、便利である。

もちろん、思い出の中にひたすら籠もっていてもいいことはない。 新しい体験をたくさん行い刺激を受けることで得られるもののほうが大きいし、将来役に立つはずだ。 だからこそ、今年の目標通りに積極的に色々やっていくべきである。

そう考えたら、ブログを書くことも思い出に浸るひとつなのかもしれない。 思い出を書かないほうがいいのかもしれない。