入浴

自分は毎日お風呂入るとき、湯船に入らずシャワーで過ごすことがほとんどだ。

理由はシャワー派の皆様であればわかるとおり、湯船の準備をすることが大変だからである。 準備には、まず湯船を掃除し、お湯を入れ、ある程度溜まってからお湯を止め、そのお湯が冷めないうちに入る必要がある。

掃除をしなくちゃいけないし、お湯が入るまで神経を張り巡らせなくちゃいけないし、入るタイミングも制限される。 自動で入れる機能だったり追い焚きの機能だったりがついていれば幾分か楽になるのだが、自宅の湯船にはそんな機能はついていないため、全てやらなければいけない。

それら諸々を湯船に入ったときの気持ちよさと勘案した結果、シャワーで妥協するという結論に至ったわけである。

もちろん、湯船に入ったときの気持ちよさは染み入るほど知っている。 体の疲れが全て溶け出すような感覚だったり、全てを忘れさせるかのようなリラックス感は何にも替えがたいものである。

しかし、それ以上に面倒くささが勝ってしまう。 仕事を終えて疲れた状態で掃除などの準備を行えるほど体力は残っていない。 これが余裕ないということなのだろうか。

いや、正確に言うと余裕を作る努力はしているのだが、その努力を持ってしても湯船に入るまでは行かない。 それだけハードルが高いと思っている。

あと、湯船に入る余裕があるときは、疲れが取れるという湯船の効力を最大限発揮できないというところも気になる。 最近はサ活などで銭湯やサウナに行く人が増えているが、やっぱり疲れたときには自分で準備せずにすべてやってもらえるところに行くべきなのかと思ったりする最近である。

漫画『葬送のフリーレン』

週刊少年サンデーで連載中のアフターファンタジー『葬送のフリーレン』

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アニメ化も決定している。

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魔王を倒したパーティの一員だったエルフのフリーレンはパーティ全員で50年に1度の半世紀流星を見たあと、また一緒に見ることを約束する。 寿命が長いエルフにとって50年に1度というものはそんなに長いものではなかったが、再開した皆もう年老いていた。

その後ほどなくして勇者だったヒンメルが死に、そのとき、なぜパーティの皆のことを知ろうとしなかったのかと後悔する。

そこからのフリーレンの歩みを描く物語。

魔王が倒されたあとの平和な世界を冒険していくという物語は、大事件というような大事件は起こらない。 だからというわけではないが、フリーレンの新たな歩みが丁寧に丁寧に描かれる。

内面が見えてくるような心理描写がうまく、読んでいて飽きるどころか何度も読みたくなるような感じ。 時間の流れという残酷なものがなければ、ずっと勇者パーティで幸せな生活を過ごしていたかと思うと切ない。 ただ、これがあったからこそフリーレンが自分の気持ちを気がついたわけであって、悲しい因果である。

もちろん、過去を振り返るだけが旅の目的ではない。 フリーレンはあらたな仲間の成長も見守ることになる。 人の知ったフリーレンの仲間を見守る姿も、心優しく、頼もしい。

全体を通して面白く、王道とはちょっと外れているけどかなりの人が好きな作品だと思う。

漫画『図書館の大魔術師』

good!アフタヌーンで連載中のビブリオファンタジー『図書館の大魔術師』

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混血で耳長の少年シオがセドナという司書<カフナ>と出会い、己も司書となって世界を変えようとするストーリー。

1巻ではその外見や出自で虐められていたシオが、とある理由で街の図書館に来た司書と出会い、分かれるまでが描かれる。 2巻以降では司書の試験を受けに行き、その後たくさんの人と触れ合いながら司書ととなるための勉強をすることになる。

一言でいうと引き込まれる。 話の流れや登場人物はもちろんのこと、合間に入る小話や細部に至るまで世界観が練り上げられており、この世界をもっと知りたいと思うくらい。 アニメ化されてないのがおかしいくらいすごい作品だと思っている。

もちろん、作画も素晴らしい。 細かいところまでぎっしり書き込まれており、満足感も計り知れない。 正直全員読んでほしいと思う作品。

中のテーマとして、種族や所属の対立というの幾度となく出てくる。 どんな世界でもそういったものは消えないんだなあと思うと同時に、当事者としてそれはそれで受け入れつつなんとかしようと足掻く主人公には頭が下がる。

知識があってそれを正しく使えるということの強さを知らしめられるよね。 自分がそんな立場であっても同じようにはできない。

主人公は人と関わることでそれぞれの考えや価値観を知り、自身をアップデートさせて成長していく。 強さというわかりやすい指標はないけれども、成長しているなあと思わされる描かれ方には感服。

さて、この作品には原作「風のカフナ」と書いてある。 しかし、実はそんな作品はなく、そういう設定で描いているということになる。

原作の作者として名前が挙がっている人も巻が進んで登場しているため、そのあたりも(打ち切りとかにならなければ)きっと描かれるはず。

次の巻が出てくるたびに1巻から読み返したくなり読んじゃう、そんな作品。

ポイント

TポイントとVポイントが統合するというニュースを見た。

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自分はどちらもそこそこ使っているので、かなり気になるニュースである。

というか、ポイントと名のつくものはほぼ使っている。

最近のメインポイントは楽天ポイントなので、それがあれば優先的に選んでいる。 しかし、携帯はNTTドコモなのでdポイントも使う。 以前はよく使うドラッグストアがウェルシアだったので、そこはTポイントの王国である。 キャッシュレス決済で一番どこでも使えるのはPayPayなのでPayPayポイントも貯まっていく。 他にもストアごとに使える独自ポイントもそれぞれサービスを使っていたら貯めている。

Tポイント、楽天ポイント、dポイントと複数のポイントサービスを登録できるファミマのファミペイでは、自分は3サービスとも登録している始末である。

こういうのは、1つにまとめたほうがポイント経済圏としてお得に使えるのだが、いろいろ制約がかかるのが嫌で様々なサービスを使うことになる。 キャンペーンがなければほぼほぼ0.5%から1%の還元にしかならないポイントのためにストアを変えるのは面倒だなと思ってしまう自分がいるわけである。

そもそも今なぜ楽天ポイントをメインにしているか。 それは、メインのクレジットカードを楽天カードにしているからだ。

2,3年ほど前まではメインのクレジットカードは三井住友カードであった。 それを選んだのも、1%の還元で母体が安定しているから、みたいな感じの理由だった記憶がある。

しかし、カードの更新で還元率が0.5%のカードに変わってしまった。 そこで、一念発起し、ほぼ確実に1%の還元となる楽天カードに変えたわけだ。

メインカードの変更はかなり大変だったことを覚えている。 まず、前月の利用履歴を確認し、定額で払っているサービスや都度購入時に登録されたカードを確認した。 その後、それらのサービスごとにカードの更新をかけておしまい。だと最初は思っていた。

しかし、実は毎月支払いがあるサービスだけではない。 あとから引き落としできませんという連絡がきて慌てて変更した記憶もある。 簡単ではないのだ。

今、楽天のポイントサービスがどんどん改悪されている。 そろそろ引き際だと思っていて、還元率が悪くても元のカードに戻ろうかなと考えていた矢先のこのニュースであった。

Tポイントは個人情報が抜き取られるなどの話が少し前まで大きな話題になっていた。 もちろんTポイントに限らない話ではあるのだが、Tポイントはかなり緩く情報提供をしており、ニュースで話題になったこともあってかなり批判されていた。

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自分もこのニュースを見たあとはTポイントを利用するのを少し控えていた。 最近は取られても問題ない情報しかないのでは?と思ったりしてあまり気にしなくなったのだが。

こういうのを見ると、一つのポイント経済圏でずっと過ごすのは得策でないように思う。 いろんなサービスを使っていれば、一つのポイント経済圏から取られる情報は少なくすることができる。

情報というのはお金になるからこそ、便利さやポイントという罠を通して隙あらば奪おうとしてくる。 最近の個人情報保護法等の改正で少しずつ防壁は築かれつつあるのだが、それでも小さな穴から忍び込んで悪いことをする輩は全くいないわけではない。

お得を取るか、自己防衛を取るか、その見極めが難しい。 いろいろ考えながらサービスを利用しなければと考える次第である。

P.S. ただ、クッキーの許可設定の通知はうざいからなんとかしてほしいな、、

漫画『ココロ色づく恋がしたい 』

ドラゴンコミックスエイジで連載中の学園群像ラブコメ『ココロ色づく恋がしたい 』

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4組の男女の恋愛模様を描いた作品。 それぞれ、ツンデレ、幼なじみ、天然・シスコンという属性詰め合わせセットのような男女が出てくる。

相手が決まっていることもあり、ライバルが出てくるような恋愛関係ではないけれども、片思いや両片思い、両思いといった関係はそんなにすぐには進展しない。 メインが4組もいるからストーリー展開が遅いのかなとは思う。

青葉ちゃんが敬語でかわいいですね!!!

キャラクターの目にはそれぞれの名前に応じた色が差されている。 特に見分けがつかないということはないのだが、話を追いやすくて好き。

Twitterから話題になったこともあり、よくラフとか言って上げられているようなイラストに近い。 もちろんそれでも上手いのだけれど、普通の単行本だと思って購入したらちょっと驚いちゃうかも。

電子だとカラーで、なおかつ一枚絵は綺麗なので、巻を重ねたり他の作品を描いていくうちにきれいになっていくかも。

これからに期待。

W杯

今年はサッカーワールドカップの開催年である。

にもかかわらず、あまり盛り上がってないように見えるのは気のせいであろうか。 いや、気のせいではないはずである。 いくつかの観点から見ていこう。

まず、日程。

通常であれば、ワールドカップというのは6月に開始し7月に終わるようなスケジュール感である。 しかし、今年のワールドカップは違う。 11月に始まり12月に終わるというかたちである。

これは、開催国のカタールの影響である。 カタールでは、暑さが懸念されていたが、エアコンで空調を27度以下に保つという話で開催国が決まった。 実際にシミュレーションも行われ、開催が可能であるという結論も得ていた。

ただ、冷却に莫大な費用が見込まれており、一般客の場所まですべてカバーできないかもという問題が生まれ、涼しい晩秋から冬開催への変更となったわけである。

そもそもできるというから開催国になったというのに、やっぱりできないから時期変更しますというのは驚きである。 そんな感じに決めていいのか、という点ではFIFAの判定に疑問を抱く人も多い。

さらに、これに関連し、汚職も話題にあがっていた。 実際にプラティニというフランスのレジェンドも逮捕されている。 逮捕ではないという話もあがっているが、拘束はされており、厳しい状態となっている。 すこし本筋とは離れたところでゴタゴタが続きそれが存在の希薄感に繋がっていると思われる。

ほかにも、海外では労働問題みたいなものも話題に上がっている。 4,000人以上の労働者が怠慢な安全管理等で亡くなっているという話もあった。

つづいて、これが一番大きいかもしれないが、代表の人気である。

サッカーの日本代表戦というのは一時期はおばけコンテンツであった。 地上波で放映されればほぼかならずその年の視聴率ランキングに顔を出す。 出場できるかわからないヒリヒリしたワールドカップ予選、アジアの1位を決めるアジアカップ、普段戦えない強い相手との親善試合。 過半数とは行かないまでも、間違いなく多くの人が知っているコンテンツである。

しかし、今はサッカーはメジャーコンテンツとは言い難い状況にある。 まず、ワールドカップ予選も、放映権の高騰により地上波で放映できなくなった。 2022年予選などは、サブスクリプションサービスのDAZNがアウェイ戦の独占放映をしており、地上波では見られない。

地上波で見られないとユーザーへのリーチも厳しくなり、更に存在感が虚ろになっていってしまう。 その負のスパイラルに捕らわれてしまった。

昔に比べ、アジアでは滅多なことでは予選敗退しないくらい強くなったが、その影響で見られることも少なくなってしまったのかもしれない。

なんとこれは、次以降は更に人気が出なくなってしまう。 というのも、今回が32チームで行う最後のワールドカップである。 2026年に行うワールドカップでは、48人であることが決まっている。

アジアは8枠。今回の最終予選であれば、4位までに入ってればいいわけであり、そのまま当てはめると、4勝2分4敗のオマーンでも通過できる計算になる。 日本がアジアで五分になるというのは少なくとも今の時点では考えにくい。 絶対に通過できる予選となってしまうため、ヒリヒリ感が薄れてしまい、見られなくなってしまうのではないだろうか。

アジアカップはともかく、親善試合もいい試合が組めない。 というのも、ヨーロッパの国と親善試合を行うのがとても厳しくなっている状況がある。 UEFAという欧州サッカー連盟が、親善試合の代わりにネーションズリーグという公式試合を導入し、公式試合とし且つEUROと呼ばれているヨーロッパのカップ戦やワールドカップのヨーロッパ予選を兼ねるようになった。

こちらは公式戦となり、またサッカーで決められている国際Aマッチウィークをほぼ全て専有するため、ヨーロッパの国はそれ以外の国と試合が組めなくなってしまった。 国際Aマッチウィークというのはそれぞれのクラブの試合を中断し、代表活動のためにクラブの試合をやらないようにする期間のことである。

この影響があまりにも大きく、現状の日本代表のマッチメイクは同じアジア以外だと北中米や南米のチーム、アフリカのチームに限定されてしまう。 もちろんいい試合もあるが、選択肢が狭まるのは良いことではないことはたしかである。 日本代表がネーションズリーグに入るみたいな案もでているが、通ることはないと思っている。 これも解消されることがないであろう。

また、日本代表の評価も気にしなければならない。 現状の日本代表はハリルホジッチの解任に始まったいわゆるスポンサーなどへの忖度といった金とビジネスの問題を孕んでいる。

それだけにもとどまらず日本代表の強化方針であるジャパンズウェイによってサッカー有識者からの評価も低い。 ジャパンズウェイというのは、日本人の強みを活かし日本人としての闘い方を追求していくというものがあり、日本独自の育成やプレースタイルで戦っていくものである。

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聞こえのよい言葉を散りばめているが、言ってみれば選手側で判断させることが多い。 それは果たしてチームの強化となるのか。 微妙なところであり、もっとあるだろという話から評価も低くなっている。

地上波放送が減り、ライトファンが獲得できず、コアファンも離れているコンテンツ。 それが現在の日本代表であるように見える。

最後にサッカー自体が今の短時間で欲求を満たすようなコンテンツじゃないことがあると思っている。 現在は無料で楽しめるコンテンツが豊富で、更にその中で可処分時間の奪い合いが起きている。 もはやピークを早めに持ってきてコンテンツが選ばれるようにしているものも多い。

そんな中、無料で放映されることが少なく、また、45分x2の間見続けてその中でピークは多くても2,3度、ないこともありうるエンタメとなっているサッカーを選ぶのは誰であろうか。 もともとサッカーが好きな人ならなんとか選ぶかもしれないが、それ以外から選ばれるにはかなり厳しい。

もちろん、耐え続けた中最後に来る一瞬の大きさは計り知れないものがあるが、そのために待つ人は果たしてどれだけなのだろうか。

そういったコンテンツとしての弱点を抱えているサッカー。 ワールドカップが盛り上がらないのもそのあたりが影響しているのではないかと思う。

自分としては、サッカーは好きなスポーツなので盛り上がって欲しいのだが、現状を打破するには相当の何かが必要であるように思える。

漫画『見える子ちゃん』

コミックウォーカーで連載しており、現在7巻まで発売中のホラーコメディ『見える子ちゃん』

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2021年にアニメもやっていた。

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突然異形の存在が見えるようになったみこがその存在を感じながらもスルーし続ける話。

みこちゃんの友達のために危険なところに飛び込もうとしてるところに友情を感じる。 見えないほうが幸せだよなあと思いつつ、見えていないと変なことなってそうだから見えているみこちゃんが少し羨ましい。

冒険ファンタジーよろしく、回を重ねるごとにヤバいのが出てくるこの漫画。 反応したら何かされるという予感があるからできるだけ反応しないようにするんだけど、相手から干渉してきたときはどうしようもないよね。

恐怖の奥底に潜むシュールな笑いっていうものが入っている気がする。 面白いけど、どこか怖いというか。 いや、怖いけどどこか面白いって言うべきかな。

あと、漫画のテンポがよく、サクサク読める。 話が進むとストーリー的なのも出てくる。 元がTwitterからのワンアイデアだったらしいのにすごい。

ギャグ漫画が結構好きなんだけど、自分がいつも読む漫画とは違う感じで新鮮な気持ちで読める。 アニメ化も納得。