あれ松虫が鳴いている

ちんちろ ちんちろ ちんちろりん。

っていう童謡ありますよね。 この歌に出てくる秋の昆虫は松虫、鈴虫、コオロギ、クツワムシ、ウマオイの五種類です。 最初の三匹までは頭にその姿が思い浮かぶんですけど、あとの二匹はまったくイメージが沸きません。

せっかく歌を思い出したんだから知識として蓄えようと思い検索してみたところ、あらびっくり、昔よく見た昆虫でした。 皆いわゆるバッタ類なので、小さい頃は区別がつかなかったんですよね。 ほぼ全員同じように翅を震わせて音を出すような昆虫ですが、同じ仕組みで音を出しているのに様々な音が聞こえてくるのはやっぱりすごいなって思いました。

検索してその姿をあらためて確認したり、鳴き声を聞いていたら懐かしい気持ちになってきました。 そして、同時にふとした疑問が湧いてきました。

午後二時、草むらに虫取り網を担いでいった、そんな少年時代、虫を捕まえるという行為はいったい何がモチベーションだったのでしょうか。


最近は草むらに入ることは滅多にありません。 引っ越してしまい昔より草むらが周りにないことや、昔よりは大人になってしまい草むらに入ると汚れたり擦り傷を作ってしまうことを嫌ってしまうようになりました。 今どき進んで草むらに入るなんて、ポケモンくらいでしかやらないですよね。

思い返してみると、小さい頃は熱中して取り組んでいたのに、いつの間にかその熱を忘れてしまっているものがたくさんあります。 落ち着いてやるべきことに集中するようになった、といえばそれまでなのですが、知らないものに対する興味や新しいものに挑戦するモチベーションなども一緒に失ってきているように思えます。

「童心に帰って」というと月並みな言葉になってしまいますが、子どもの頃の気持ちをただ投げ捨てるのではなく、ときどき思い返して忘れないようにしたいですね。

あ、最初の挨拶を忘れていました。 よろしくお願いしました。 そして、それではまた。