本日もボードゲームを紹介します。
前回はこちら。
今回紹介するのはHidden Leaders。
先日日本語版が発売された、2人から6人までの正体隠匿系ハンドマネジメントゲームです。 他人を出し抜きながら、死んでしまった王の跡継ぎを巡って争います。
ゲームの遊び方
まず、6枚のリーダーカードをシャッフルし、プレイヤーは他人からわからないように1枚取ります。
リーダーカードにはそのリーダーが所属する派閥の色が2色描かれており、プレイヤーはその派閥のうちどちらかの勝利条件を目指します。 リーダーカードを確認したら、自分の手元に伏せて置きます。
次に、中央や手元の準備を行います。
図のようにヒーローカードと盤面、マーカーをセットしたあと、
- 全員が盤面左のHarborから5枚ヒーローカードを引いて手札とする
- 内1枚を伏せてリーダーカードの隣に置く
- 内1枚を盤面上部のWildernessに伏せて捨てる
を行ったあとにゲーム開始となります。
スタートプレイヤーから順番に、自分のターンが回ってきたら
- 手札1枚を表向きに手元に置きその能力を使う/手札3枚をWidernessに伏せて捨てる
- 盤面下部のTavern、もしくはHarborから手札が4枚になるまで引く
- 手札が3枚になるまでWIdernessに伏せて捨てる
- 空いたTavernが埋まるまでHarborから引いて置く
という流れで行動を行います。
ヒーローカードには、マーカーを動かしたり、追加でヒーローカードを引いたり、ヒーローカードを捨てたり、ヒーローカードを盤面右のBuryに送ったりといった様々な効果が書いてあります。
他人の手元のヒーローカードを捨てるなどのように他人に影響を及ぼすカードも入っています。
ゲームは、誰かの手元の表向きのヒーローカードが一定枚数以上になったときに終了となります。 ゲームが終了したら、まずはどの派閥が勝利したかが決まります。
4派閥の勝利条件はこちら。
- 黒のUndeadは、マーカーがどちらもdark war areaに入っていたら勝利
- 青のWater Folkは、上記以外で赤と緑のマーカーが同じ場所か隣り合っていたら勝利
- 赤のImperial Armyは、上記以外で赤のマーカーが緑のマーカーよりも2つ以上先にいたら勝利
- 緑のHill Tribesは、上記以外の場合、つまり緑のマーカーが赤のマーカーよりも2つ以上先にいたら勝利
その後、全員が手札を捨てたあとにリーダーカードを公開し、誰が勝利したかを考えます。
勝利した派閥に所属しているプレイヤーが1人だけであれば、その人が勝利となります。 また、勝利した派閥に所属しているプレイヤーが2人以上いる場合には、表向きと裏向きを合わせて手元にある勝利した派閥の色のヒーローカードの枚数を調べ、多い人が勝利です。
これで決着がつかなかった場合には、手元にあるすべてのヒーローカードの合計枚数が少ない人が勝利です。
それでも決着がつかなかった場合には、リーダーカードの左下の数字が大きい人が勝利となります。
感想
かなり好みな作品でした。 自分は正体隠匿ゲームが苦手で人狼やAmong Usなども滅多にやらないのですが、このゲームは苦手意識を感じることなく楽しめました。
会話とかがないのもそうですが、嘘をつく必要がないということが大きいのかもしれないです。 そこまで正体隠匿が維持されることはなく、ゲームの終盤になってくると誰がどのリーダーを持っているかはわかってきたりするところも要因かもしれませんね。
ただ、ゲームバランス的には黒派閥が若干強めな印象を受けました。 初回プレイで推奨されている基本的なカードの効果はマーカーを前に進めると書いてあることが多いためどんどんマーカーが進み、気がついたらどちらもdark war areaに入っていたとなることが多かったです。
少し難しいカードには+マークがついているのですが、そちらを入れたほうがバランスは良くなった気がします。
イラストもかなり好みです。 全カードユニークなイラストが描かれており、雰囲気に合ってる気がしました。
遊ぶときの方針
基本的に自分1人で派閥の勝利条件を目指すより、2人以上で勝利条件を目指したほうが達成しやすいので、仲間を見つけると良いかもしれないです。 ただし、派閥が先にバレると妨害される可能性もあるため、隠せるなら隠すようにしましょう。
感想でも書いたように、同じ派閥だったときに勝利するにはカードの枚数が必要なためいずれはバレてしまいますが、集めてるなと思われるタイミングをズラすことができれば、勝利に近づくと思います。
また、表向きのヒーローカードの枚数は一緒でも、裏向きのヒーローカードで差をつけられる可能性があるので、そこが把握できると良いと思っています。
終わりに
人気が出たゲームらしく、拡張の発売も決定しています。 拡張もKickstarterで出るみたいなので、為替が怖いところではありますが、多分支援すると思いますね。
ただ、今から新しく入手するならば、やっぱり英語を読まなくても良い日本語版を手に入れていたと思います。 もちろん英語版の特権として早く遊べるというメリットがあるので、英語慣れしていきたいですね。
それではまた。