ボードゲーム『San Juan 2nd edition』

本日も持っているボードゲームの紹介をします。

前回はこちら。

sytkm.hatenablog.com

今回紹介するのはSan Juan(2nd edition)です。

2人から4人までで遊べる、カードメインボードゲームです。

日本語版も出ていますが、自分が購入しているのは英語版のもの。

サンファンで最も裕福な市民となるべく、建物を建築したり取引をしていく、ヴァリアブルフェイズオーダーとタブロービルドが合わさったゲームです。

ゲームの遊び方

まず、前提としてこのゲームにはほぼカードしかありません。 建築物がカードに書いてありますが、カードは建築に使うだけではなく、お金としてみなすこともできますし、取引する商品もカードです。

ゲームとしては、まず役割カードを並べたあと、全員の手元にindigo plantを配置し、手札を4枚受け取ります。 残ったカードを山札とし、ファーストプレイヤーがGovernorカードを受け取りゲームを始めます。

このゲームは、Governorが、まず役割カードを選びます。 その後、その役割カードに書いてある行動をGovernorから順番に行っていきます。

役割カードは全部で5種類。

それぞれ

  • Builder:建物を1つ建築する
  • Producer:商品を1つ生産する
  • Trader:商品を1つ売る
  • Councillor:山札からカードを2枚引き、1枚手札に残す
  • Prospector:なにもなし

という5種類があります。

また、Governorは、上記に加え追加で書いてある行動を行えます。

  • Builder:1カード分安くなる
  • Producer:追加でもう1つ生産する
  • Trader:追加でもう1つ売る
  • Councillor:追加で3枚引く
  • Prospector:1枚引く

全員がGovernorが選んだ行動を行ったら、Governorカードを隣の人に渡し、受け取った人は中央に残っている役割カードから1つ選び、また同様に行動を行います。

これを繰り返し、全員がGovernorとなったらラウンドが終了し、役割カードを全員戻したあと、次のラウンドが始まります。 その際に手元のカードが8枚以上あるのなら、7枚になるまでカードを捨ててください。

誰かが12枚手元に建物を建築したら、その建築フェーズが終了したあと、得点計算となります。

さて、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

Builderでは、手札にあるカードから1つ選び上に書いてある数字分のカードをコストとして支払うことで建築を行うことができます。 Governorであれば、1枚少なくて済みます。 建築する建物は生産施設と都市施設の2種類があります。

生産施設では生産を行うことができます。 都市施設ではそのカード効果で自分の手元が発展しやすくなります。

また、勝利点が高い建物もあります。 ただし、都市施設は同じ建物を2つ建築することはできません。

Producerでは、自分の手元の空いてる生産施設にカードを1枚伏せて置き、生産を行うことができます。 Governorであれば、追加でもう1枚生産することができます。 既に何かが生産されている施設では生産は行なえません。

Traderでは、自分の手元に生産されている商品をそのラウンドでの交換レートに従って売却し、カードを手札に加えます。 Governorであれば、追加でもう1枚売却することができます。 交換レートは毎ラウンドごとに変わっていきます。

Concillorでは、山札からカードを引き1枚を手札に加えることができます。 Governorであれば、カードを2枚ではなく5枚引くことができます。

Prospectorでは、Governorのみカードを1枚引くことができます。

それぞれの基本的な効果はここまでですが、都市施設を建築することで、例えば手札の上限を12に増やしたり生産数を1増やしたり、 Concillorで手札に加える枚数を2枚にしたりといったような効果があります。

建築をしていくことで、発展させていくかたちです。

感想

いわゆる拡大再生産系のゲームなのですが、ダイレクトに成長していくのでかなり発展が楽しめました。

このゲームを最初にアプリでやったのですが、何もかもカードでやりくりを行うということが新鮮で、びっくりしました。

また、全員が同じ行動を行うヴァリアブルフェイズオーダーという仕組みもこのゲームで初めて知り、その駆け引きが生まれるところにかなり心が惹かれました。 ままならない選択肢を取る必要がありますが、それをうまく抑えて自分のやりたい行動ができたときの気持ちよさはたまりません。

たくさん遊んだこともあり、かなり好きなゲームのひとつです。

遊ぶときの方針

このゲームではコストが6で勝利点が?となっている建物カードがいくつかあります。 それぞれのカードにも基本点はありますが、最終得点時に大きな割合を占めるのはその6コストカードとなることが多いため、できれば建てることを優先したいですね。 さらに、建てる6コストカードの種類によって方針が変わってくると思います。 手札に余裕があるようであれば、そのカードを早めに保持しておきたいです。

また、他の人が選んだ役割カードで何も行動できなかった場合に1手番無駄にしたことになってしまうため、できれば避けておきたいところ。 1つは生産施設を開けておくなど、最低でも何かしらの行動が行えるようにしたほうがいい気がしますね。

逆に他の人が行動できない状況で一人だけ行動できると強いので、役割カードを選択する際にはそのあたりを確認しておきたいです。

終わりに

このゲーム、似たようなシステムを持っているプエルトリコというゲームを作った作者が作っており、以前はプエルトリコカードゲームと呼ばれていたこともあるなどかなり仕組み的には似たゲームとなっています。 また、最近日本語版が再販されているレース・フォー・ザ・ギャラクシーというボードゲームは、このゲームをちょっと複雑にしてSF基調にしたゲームであり、大変人気を博しています。

そういったゲームよりは複雑ではありませんが、だからこそ素直に楽しめるゲームなのでぜひとも遊んでもらいたいです。

個人的には、英語版を米アマゾンで注文してからちょっとしたあとに日本語版が発表されたためちょっとだけ残念だったりします。

英語のほうがかっこいいですが、いかんせん理解に時間がかかってしまい、参加者が英語が苦手だった場合、ゲーム本来の味が楽しめくなってしまいますからね。

2nd editionとあるように、これは第2版となっており、調整&カードが何枚か追加されています。 こちらはまだ遊べてないのですが、ぜひともいつか遊びたいですね。

それではまた。