ボードゲーム『War Chest』

持っているボードゲームの紹介を行います。

前回はこちら。

sytkm.hatenablog.com

本日は、『War Chest』

2人、もしくは2人ずつのペアで4人戦が可能な、司令官となって戦場の拠点を制圧することを目的としたバッグビルドエリアマジョリティゲームです。

ゲームの遊び方

まず、勝利条件から。 このゲームは、盤面にある拠点を先に6つ制したほうが勝利です。

拠点を制す方法は自分のコントロールマーカーを置くこと。 それぞれに6つコントロールマーカーを渡されるので、すべて置くことが必要となります。

ゲームの準備では、このように盤面の自分の手前側に2つコントロールマーカーを置いてください。

カードをシャッフルし、それぞれに4枚ずつ渡します。 自分のカードを確認したら、同じマークが書いてあるコインを取り出し、重ねて置いてください。

その後、コインを2つずつ取り、自分の陣営となるロイヤルコインを含めて合計9個のコインを自分のバッグに入れたら準備が完了です。

イニシアティブコインを投げ、表になったプレイヤーがスタートプレイヤーとなりラウンドを始めます。

ラウンドでは下記2つの行動を順に行います。

  1. コインを引く
  2. コインを使う

「コインを引く」ではプレイヤーが同時に自分のバッグからコインを相手から見えないように3つ引いてください。 引いている途中でバッグの中が空になったら、捨てコイン置き場のコインをすべてバッグの中に入れ、合計3つとなるようにコインを引きます。

「コインを使う」では下記3種類9アクションの中から使うコインに合ったアクションを行います。

  • 配置アクション
    • Deploy
    • Bolster
  • コインを裏向きで捨てるアクション
    • Claim Initiative
    • Recruit
    • Pass
  • コインを表向きで捨てるアクション
    • Move
    • Attack
    • Control
    • Tactic

イニシアチブマーカーを持っているプレイヤーから順にアクションを行います。 コインは3つあるので、合計3アクション行うことになります。 また、ロイヤルコインは同じユニットがないため、裏向きで捨てるアクションのみ可能です。

それぞれのアクションについての説明です。

まず、配置アクション。

Deployは引いたユニットコインを自分のコントロールマーカーがある場所に配置します。 このとき、コントロールマーカーが空の場合のみDeployができます。 また、盤面には1種類ごとに1ユニットしか同じタイミングで存在できません。 つまり、盤面にすでにユニットがいる場合はその種類のコインをDeployできないことになります。

Blosterは既に盤面にいるユニットに同じユニットコインを重ねます。 攻撃された場合、ユニットコインは盤面から除外されるのですが、それを耐えることができるようになります。 重ねられる数に制限はありません。

続いて、コインを裏向きで捨てるアクション。 このアクションで使ったコインは捨てコイン置き場に捨てられます。 裏向きで捨てるため、相手に何のコインを捨てたかはわかりません。

Claim Initiativeはイニシアティブマーカーを獲得することができます。 次のラウンドの最初のアクション権を得られます。 どちらかが獲得したらそのターンではもう片方は獲得することはできません。

Recruitはサプライから新しいコインを1つ捨てコイン置き場に置くことができます。 次のバッグの中身に入ることになります。

Passは自分の行動をパスします。

最後に、コインを表向きで捨てるアクション。 このアクションでは、捨てたコインと同じ種類のユニットを操作できます。 裏向きで捨てるアクション同様、使ったコインは捨てコイン置き場に捨てられます。

Moveは、捨てたコインと同じ種類のユニットを隣接している6方向のどこかに動かせます。 別のユニットが隣接している場合には、その場所には移動できません。

Attackは、捨てたコインと同じ種類のユニットで隣接している敵ユニットに攻撃することができます。 攻撃されたユニットは箱にしまわれるため、もう盤面には戻りません。 Blosterしているユニットを攻撃した場合は一番上のユニットコインのみ箱にしまいます。

Controlは拠点の上にいるときに選べ、その拠点に自分のコントロールマーカーを置くことができます。 相手のコントロールマーカーが置いてある場合は、自分のコントロールマーカーと交換できます。 既に自分で占拠している拠点は再度占拠することはできません。

Tacticはユニットカードに書いてある効果を使うことができます。 ユニットの種類ごとに固有の能力である分、通常よりも強力な行動ができます。

これらのアクションを使い、6箇所の拠点を占拠したら勝利となります。

感想

バチバチの対戦ゲームで、感覚としてチェスや将棋などのアブストラクトが近い気がします。

ただ、相手と自分とで固有能力が全く違うものなので、その場にあった戦略が必要となりますね。 自分4種類と相手4種類の合計8種類あり、特に相手の動きを覚えてないと、厳しい気がします。

行動も選択肢が多いように見えますが、重要な動きは表向きで同じ種類のコインでしか動かせないので、実際に悩むことはそこまで多くありません。

ポーカーチップのようなコインの質感もとても良く、触っていても楽しいですね。 全部で合計16種類のユニットがあるので、組み合わせはとてもたくさんありますね。

遊ぶときの方針

やり込むほど遊べていないのですが、イニシアティブを取ると相手より先に行動できるので、1手損してでも取っておいたほうが良い気がしました。

また、Recruitでのコイン獲得は同じ種類を獲得しすぎるとそれしか出てこなくなるため、いい感じの塩梅が重要だと思います。

終わりに

評判がとても良く、気になっていた作品です。 日本語版が売り切れで待ちきれず、英語版を買ってしまいました。

読解が大変ではありますが、やってみると評判通りの面白さで良かったです。

2人で遊ぶ機会があまり多いわけではないのですが、遊ぶときにはぜひとも候補に入れたいところ。

それではまた。