行動経済学
最近話題になっていたこのnoteを読んでついにか、と思ってしまった。
心理学はともかく、行動経済学は関連書籍をいくつか読んで、なるほどなあと思ったことが多かったため、それで読んでいたものが無駄になりつつあることは悲しい。
前にこのブログを読んだときに、不安に思っていたのだが、ここまで明快に誤りを示されるともはや行動経済学の本は参考にしないほうが良いなと思ってしまう。
もちろん、今回を機に行動経済学をすべて否定してしまうとまたどんでん返しがありそうな気もするが、再現性を得られたものと再現性が得られなかったものがはっきりしない今は言及を控えるほうが良さそうである。
自分が読んでいた本としては、例えば、『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』という書籍。
この本は自分の近況も相まって、ときどき参照していた。 実感に近いなと感じていたのだが、これもバイアスがかかっていたことが否めない。
ほかに、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』。
この本は漫画で行動経済学を紹介しており、わかりやすく描かれている。 紹介している効果や理論は多くないのだが、有名所を抑えているため、読むと楽しいかもしれない。
行動経済学でいちばん日本で有名だと思われる本、『予想通りの不合理』もさら見していた。
この本を買ったときには既に怪しいと言われていた頃だったため、真面目には読んでいなかったのが幸いだったかもしれない。(なぜ買ったのか)
経済学という学問の名を冠している以上、たとえそれが経験則からほぼ明らかであると考えられたとしても、科学的裏付けがあるものを信用したい。 とはいえ、内容自体は面白いものであるので、だいたいの追試が終わり再現性があるものだけまとまったら、あらためて考えたいと思う。